こまばアゴラ劇場<br />2022年度 劇場利用カンパニー募集のご案内

こまばアゴラ劇場
2022年度 劇場利用カンパニー募集のご案内

2021年7月31日(土)23:59 締切

 

劇場のラインナップについて

まだ、本当に先の見えない日々が続きます。

若手の劇団からは、「もしまた、突如、緊急事態宣言が発出されたらどうしよう」「キャスト、スタッフ間でコロナに対する考え方にばらつきがありすぎる」「そもそも稽古場が確保できない」といった様々な声が聞こえ、先々の上演計画も立てにくい状況が続いているようです。

こまばアゴラ劇場は、この一年半、その時その時の考え得るベストを尽くして、表現の場を守ってきました。
時にはオンラインで、時には客席数を減らして、あるいは断腸の思いで上演中止となった団体にはキャンセル料の免除はもちろんのこと、家賃補助などを原資として制作支援金も送ってきました。

2022年4月からは、どうにか平常の状態で上演が迎えられるように願っていますが、万が一、まだコロナ禍が続く場合も、上演団体に対するできる限りのサポートを行って参ります。
「勇気をふるって」と言うつもりはありません。負った深手をゆっくりと癒やし、そこから少しでも立ち上がろうとする団体のサポートを続けて行ければと思います。

-ここに、劇場がある-
街に劇場があることの価値を、再確認できる一年としていきたいのです。

次年度募集から、完全オンライン化を図り、劇場設備を見学できる動画を配信するなど、応募の利便性を一層高めました。
募集プログラムは「劇場主催プログラム」と「一般貸し出し」の2つのみとなっていますが、「一般貸し出し」については、万が一コロナ禍が続く場合には、何らかの補償をいたします。
初めてのご応募については、スタッフがサポートもいたしますので、まず、お問い合わせをいただければと存じます。

多くの皆さんのご応募をお待ちしております。

こまばアゴラ劇場芸術総監督  平田オリザ
劇場スタッフ一同

 

つきましては、こまばアゴラ劇場では
2022年5月9日(月)〜2023年3月末
の期間中に当劇場をご利用いただけるカンパニーを広く募集いたします。

 

前年度からの変更点について

今回の劇場利用カンパニー募集では、昨今の事情をふまえて前年度より以下の点を変更いたしました。以前から応募してくださっているカンパニーも、今一度目を通していただきますよう、お願いいたします。

●劇場利用料の変更・契約形態の変更

「提携プログラム」の枠を停止し、「主催プログラム」と「一般貸出プログラム」のみの募集とさせていただきます。

●完全オンライン応募への移行

昨年度より、応募の簡明化と運営の効率化のため、オンライン応募を導入いたしました。
応募の簡易さからオンライン提出での応募が大多数だったため、今年度はオンライン応募のみの受け付けとさせていただきます。
昨年度まで行っておりました、郵送・FAX・メールでの応募は廃止となりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。

●面談形態の変更

昨年度より、新しい才能とより多く出会うために、当劇場を利用したことがない応募カンパニーを対象にヒアリングを実施しておりました。
今年度はこちらのヒアリングを、申し込み期間中に実施します。
応募が不安な方や、応募企画をより掘り下げたい方へ向けて、応募予定内容について事前に相談できる機会となれば幸いです。

 
 

募集概要

応募されるカンパニーには、以下のふたつの中から契約形態をお選びいただきます。

【1】こまばアゴラ劇場「主催プログラム」カンパニー

劇場費:無料
制作支援金(アゴラ劇場から企画に応じた公演料)
支援会員観劇料(劇場支援会員1名の観劇につき500円)

※原則として 公演主催は こまばアゴラ劇場となります。(主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場)
※劇場主催の公演となるため、カンパニー側での助成金申請はできません。
※翌年度以降、カンパニー側での助成金申請の際に、カンパニー主催の公演として活動実績に記載できませんのでご注意ください。
※制作支援金は文化庁からの助成内容により変動いたします。
※「主催プログラム」については、仮タイトルでの申し込みや、申し込み以降の演目変更はできません。
※光熱費は実費精算となります。

【2】一般貸出カンパニー

劇場費:5万円/1日
支援会員観劇料(劇場支援会員1名の観劇につき1,000円)

※文化庁をはじめ、どの助成金にも制限なく申請が可能です。
※光熱費は実費精算となります。


★こまばアゴラ劇場支援会員の観劇を、優先的にお願いしております。
★劇場費の精算は公演終了後となります。

例年まで行っていたこまばアゴラ劇場「提携プログラム」の募集を一旦停止いたします。ツアー公演等をお考えの方は、「主催プログラム」または一般貸出への応募をご検討ください。

 
 

劇場利用にあたっての条件

2022年5月9日(月)~2023年3月末の期間で、原則として2週間前後の劇場利用をお願いしておりますが、それぞれの動員状況、公演企画などに応じて、1週間程度のご利用のご相談も受け付けております。お気軽にご応募ください。

※一部日程について、高校演劇山手城南地区大会を予定しております。ご応募いただいた期間が重なる可能性もございますので、できるだけ複数の希望日程をご検討ください。
※駒場東大前商店街のイベントがある時期に劇場利用をされる場合、外部環境の音が劇場内に漏れることがあります。現在予定されているイベントは、フリーマーケット(5月最終日曜日)、納涼祭(8月中旬)、ハロウィンイベント(10月最終土曜日)があります。この期間に利用を希望される場合、あらかじめご了承ください。

 

●劇場支援会員の観劇

こまばアゴラ劇場では、2003年度から劇場の支援会員制度を行っております。この制度は、観客の皆様からの年会費により劇場を支援していただくとともに、それに応じた形で、こまばアゴラ劇場で上演される演目をフリーパスで優先的にご覧いただくものです。この制度により、劇場支援会員の皆様に頻繁に劇場にお越しいただき作品を鑑賞していただくことで、劇場を使用されるカンパニー、アーティストが劇場を通して新しい観客との出会いの場を得る機会を創出したいと考えております。
更に江原河畔劇場(兵庫県豊岡市)、津あけぼの座・テアトル=ドゥ=ベルヴィル(三重県津市)、THEATRE E9 KYOTO(京都府京都市)、シアターねこ(愛媛県松山市)、アトリエ銘苅ベース(沖縄県那覇市)、アトリエPentA(長崎県長崎市)と包括提携を結び、支援会員制度の共有を実施しております。このネットワークが、東西の観客の皆様および各劇場の利用カンパニーの皆様の行き来を活性化させ、作品の創作・発表の場が広がる一助になれれば幸いです。
上記をご理解いただき、各劇場の支援会員を優先的に観劇させていただくことが、劇場を利用する条件となります。

劇場支援会員の予約・入場について

劇場支援会員は「誰よりも早く、年会費という形でチケットをご購入いただいたお客様」です。そのことをご理解いただき、以下の形で、予約・入場を受け付けていただくよう、お願いいたします。

予約:「劇場支援会員」のチケット予約はこまばアゴラ劇場が行い、劇場支援会員以外のチケット予約・発売はカンパニー側で行っていただきます。その際、各ステージの「劇場支援会員の観劇予約受付停止」は、「カンパニー側の売り止めの後」となります。カンパニー側のホームページや各種プレイガイド等で予約・購入が可能な状態で、劇場支援会員の観劇予約を停止することはできません。

公演回数毎の観劇数の目安:前年度までの劇場支援会員観劇数の平均値を、公演回数毎にまとめました。下記の数字も参考に、応募の際の利用日数・ステージ数をご検討ください。

コロナ禍以前
3ステージ前後 :1ステージにつき20名前後
6~10ステージ弱 :1ステージにつき約10~15名
10ステージ以上 :1ステージにつき10名弱

コロナ禍以降
3ステージ前後 :1ステージにつき15~20名程度
6~10ステージ弱 :1ステージにつき約10~15名程度
10ステージ以上 :1ステージにつき5~10名程度
映像配信 :30~40名程度

※タイムテーブル(平日・祝日)やアフタートークの有無等により変動があります。

入場:あらかじめ、劇場支援会員用に早い整理番号の確保をお願いいたします。劇場支援会員が予約をせず、「当日券」で来場された場合については、会員特典での観劇は可能ですが、「発券」「入場順」ともに、一般の当日券のお客様と同じ優先順位で構いません。

*劇場支援会員についての詳細は、「劇場支援会員ページ」をご覧ください。

 

●青年団員およびワークショップ研修会研修生・劇場スタッフの観劇

劇場運営の一端を担う青年団員および「こまばアゴラ劇場 演劇を活用したワークショップ研修会」研修生、当劇場スタッフの観劇を無料にてお願いしております。
ただし座席の確保については、他のお客さまを優先していただいて構いません。


★ 危険が伴わないかぎり、原則として作品の内容は問いません。
★ 公演の実施にあたって必要となる著作物の利用許可申請の手続きは、利用カンパニー側で行っていただきます。翻訳された戯曲を上演する場合には、翻訳者への上演許可も必要となります。尚、自身で翻訳する場合、翻訳上演権の取得が必要です。
★ 近隣住宅街との話し合いにより、「劇場外に漏れる音」について上限値を設定いたしました。21:30以降はスピーカーを通しての音出しが禁止となります。
尚、相談は可能ですが「生ドラム」や「アンプを通した楽器の演奏」は大幅に上限値を超えるため、基本的にお断りしております。

 
 

支援内容

2箇所の稽古場の貸出など、制作支援体制の充実を図っております。
また、ロングラン公演の受け入れと首都圏以外の地域カンパニーへの制作支援も実施しております。

 

●ロングラン公演の受け入れ

こまばアゴラ劇場ではロングラン公演を想定した3週間以上の劇場利用を積極的に受け入れます。
作品の成熟・新たな観客と出会う機会の提供を目指したロングラン公演はもちろん、プレビュー公演・ワークインプログレスの実施、複数演目による企画公演や合同公演など、様々な企画をお待ちしております。

※小屋入り後、3日を超えて稽古などを行う場合、ワークショップや公開稽古・プレビュー公演などを通して、観客・こまばアゴラ劇場支援会員へ何らかの形で「創作過程の公開」をご検討ください。

 

●地域のカンパニーへの制作支援

首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)以外を拠点とするカンパニーへ、下記の制作支援を実施いたします。

1、宿泊費無料 (設備使用料・シーツ代別途)
現在、新型コロナウイルス感染症対策のため、3名までの宿泊としています。4名以上の宿泊をご希望の場合は周辺のホテル等への分散宿泊をお願いしております。

2、チラシ折り込みの無料代行 
こまばアゴラ劇場スタッフが、東京近郊で行われる演劇公演にチラシを折り込みに行きます。

※コロナ以前は、納品日から公演期間まで、アゴラ劇場での公演を含めて「2週間毎に2,000~2,500部程度」としていましたが、感染症等の影響により、折込にて配布できるチラシ枚数が「月毎に2000部程度」となっています。

 

●稽古場の貸出

青年団若手自主企画など、多くの上演を経て小屋としても成長しつつあるアトリエ春風舎(東京メトロ有楽町線/副都心線小竹向原駅)、劇場舞台とほぼ同じ大きさで稽古をすることができるこまばアゴラ劇場5階稽古場と、2箇所に稽古場を設けております。

◎こまばアゴラ劇場5階稽古場・・・こまばアゴラ劇場の舞台とほぼ同じ広さです。

※劇場が本番中の時間帯は、大きな足音・声出し等を控えていただく場合がございます。何卒ご了承ください。

使用可能時間帯:10時 〜 13時 利用額・・・3,000円
13時半 〜 17時半 利用額・・・4,000円
18時 〜 22時 利用額・・・4,000円
※10時〜22時の終日利用の場合:10,000円

 

◎アトリエ春風舎・・・東京メトロ有楽町線/副都心線小竹向原駅より徒歩5分

使用可能時間帯:10時 〜 22時 利用額・・・15,000円/日

※一部セットを持ち込んでの長期間の連続利用をご希望の場合は、別途ご相談ください。
※いずれの稽古場も空き状況によりご利用いただけない場合がございますので、まずはお問い合わせください。

 

●その他の制作支援

◎宿泊

こまばアゴラ劇場5階稽古場に、
[宿泊費1,500円/人]+[設備使用料(光熱費等含む・人数に関係なく)1,500円/日]
でご宿泊可能です。
冷暖房完備、簡易的な炊事場とシャワーがございます。

※感染症対策のため、宿泊可能人数を制限する可能性があります。
※在庫を超える場合の布団レンタル費、シーツのレンタル費は、実費をいただきます。
※首都圏以外を拠点とするカンパニーは宿泊費無料となります (設備使用料 1,500
円/日・シーツ代別途)。

※アメニティグッズのご用意はありません。ご了承ください。

 

◎制作作業

輪転機の貸し出し(印刷代1枚1.5円〜)

当日パンフレットや簡易チラシを作成される場合に、非常に便利です。

アゴラ劇場の紙を使用する場合:製版代 (1回100円) + (1枚1.5円〜)。
紙を持ち込まれる場合:製版代 (1回100円) + 印刷代(1枚0.5円)。

※輪転機のご利用は 30枚からとなります。30 枚以下はコピー機(1枚10円)をご利用ください。
※本番またはゲネプロ中の時間帯は、音が劇場内に響くため輪転機の使用を控えていただいております。ご注意ください。
※当劇場の輪転機・コピー機で印刷可能なサイズはB5~A3です。

折り込み関連

劇場スタッフが、こまばアゴラ劇場ならびに青年団関連公演に、カンパニーの公演チラシを折り込みます。公演カンパニーへの折り込み束の作成は、予約受付~対応まで劇場スタッフが行います。

 
 

申込方法

今年度よりオンラインでの応募に完全移行しました。
締切は 【2021年7月31日(土)23:59必着】となっていますのでご注意ください。

 

オンライン応募

こまばアゴラ劇場利用希望応募フォーム
https://forms.gle/MmwZcCuCDFgwjeKq6

上記オンラインフォームより必要事項をご記入の上、ご応募ください。フォーム内で企画書・過去の公演チラシ・戯曲・映像資料(動画が閲覧できるURL)等のカンパニー資料を送付することができます。(資料は最大5点、1点100MB未満、合計1GBまで)

※応募フォームは途中で保存できません。
下記の記入例を参照の上、予め記入事項をご準備いただくことをおすすめいたします。
応募フォーム記入例(PDFファイル)はこちら

 

●今年度も応募検討中のカンパニーをサポートします!
応募をご検討中のカンパニーをこまばアゴラ劇場制作部がバックアップいたします。必要に応じてぜひご活用ください。
詳細はこちら▶ 2022年度劇場利用カンパニー募集サポート‎

 

2022年度 劇場利用カンパニー募集要項
※当ページと同じ内容 

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応募締切

2021年7月31日(土)23:59 必着

 

利用カンパニー確定および結果連絡

皆さまからお送りいただいた資料をもとに芸術総監督とプログラムオフィサーによる選考を行います。2021年8月中旬に利用カンパニーを確定、その後、8月下旬にご応募いただいた全てのカンパニーに、メールにて結果をご連絡いたします。

 
 

お問合せ

agora.lineup@gmail.com
こまばアゴラ劇場 2022年度 劇場利用カンパニー 係

担当:こまばアゴラ劇場利用カンパニー 係