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銭湯に行って、おばあちゃんの裸を見る。
若い女の人のきれいな形の乳房を発見して、
感動する。
腰のタトゥー(イレズミ)を凝視する。
みんな、泡々になって、疲れを流している。
最近、私の書きたいことは、決まっている。
多分、これを書くまで、私は何度もここに戻ってくる。
空を見る。
コンタクトがゴロゴロする。
眼鏡もずれ落ちる。
風が吹く。
重力に逆らってみる。
正しい答えを得る為には、正しい問いを立てることだという。
スーパーに行って、買物をする。
愛しい人を想う。
粘膜。けつまく炎。良質のタンパク質。
正しい問いを探す物語。
井上こころ
井上こころさんの作品では、うまく世間で折り合いつけられない人たちが逃げ込んでくる場所が舞台となる。逃げ場のないこの世で、それはニゲバアリと言う救いの呪文だ。
しかし、逃げ場の平穏は長くは続かない。逃げ場の内側には外側が逃げこんでくるからだ。逃げ場の皮肉。逃げ場の宿命。それは、逃げ場からの逃走なのだ。
松田正隆
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