| ■ 蜻蛉玉 ■ ■ 女がおんならしくいる必要なんて、ない。逆に、男がおとこらしくいる必要もないのだろうけれど。 「女の時代だ」ってのももう古いのかもしれない。 サナトリウムで生活している女たちは、か弱く、はかなく生きていくんじゃなくて、強く、身勝手に、痛々しく、がむしゃらに生きていくのだ。 人間の死体は残る。死体は残るから、立派じゃなくていい、醜く、うんと美しい死体を残す。そんな女たちの「S高原から」を描きたい。 島林 愛 【島林愛 プロフィール】 1982年生まれ。みずがめ座。富山県出身。 桜美林大学文学部総合文化学科第1期生(2004年3月卒業)。 在学中OPAP(桜美林パフォーミングアーツプログラム)に出演。桜美林大学+青年団「もう風も吹かない」の全国ツアーに出演。 作・演出を手がける蜻蛉玉を2001年11月に旗揚げ。 劇団は女性を中心に構成され、女が生きていくさまざまな葛藤を描く。 廃校になった小学校の体育館など、特異な場所での公演もおこなっている。 ● 蜻蛉玉組キャスト ■ 三条会 ■ ■ 私は「戯曲」を書いたことがない純粋な「演出家」である。 といっても現在生きている人の書いた戯曲を演出することは滅多にない。普段の活動を振り返ると、近代戯曲を取り扱い「現代」との差を明確にすることで、より「現代」を浮かび上がらせようと努力してきたように思う。 今回の平田オリザ作の「S高原から」と「現代」とはそう違ってないように見えるが、作者より10歳若い演出家として、微妙な誤差を見つけることが私の「意地」だし、そこにこそ現代の問題点が隠れているような気がする。 関 美能留 【関 美能留 プロフィール】 1972年生まれ。千葉大学中退後、97年に千葉市を拠点に三条会を旗揚げする。 利賀演出家コンクール2001にて最優秀演出家賞を受賞。 国内各地・海外と活動の幅を広げている。 三島由紀夫等の近代戯曲等において、現代にも通じる面白さとは何かを俳優の身体と共に追求している。 代表作に「ひかりごけ」(作 武田泰淳)。 2005年3月千葉市芸術文化新人賞受賞。 ● 三条会組キャスト ■ ポツドール ■ ■ ポツドールの方法論と平田オリザ氏の方法論が似ているとよく言われる。僕は、そうは思わない。 その違いがこの企画をやることによって明確になるだろう。別にそれを示すことが目的ではないが。 前田氏に誘われて、何となく楽しそうな企画なので参加しようかなと思った。そんな気持ちで臨んだ方が意外にいいものができそうだし、いいものができなくても言い訳ができるので、そうしようと思う。 三浦 大輔 【三浦大輔 プロフィール】 1975年生まれ。演劇ユニットポツドール主宰。 過剰すぎる程に「リアル」にこだわったその演出は、観客に圧倒的な「生々しさ」と「不快感」を与え、公演の度にセンセーショナルな話題を巻き起こしている。 最近では「演劇」のみならず、「映像」での活動も期待されている。 代表作は「騎士(ないと)クラブ」、「身体検査」、「男の夢」、「激情」、映画「はつこい」等…。 ● ポツドール組キャスト ■ 五反田団 ■ ■ 僕は多くの人物や事物を模して出来ている。僕に真のオリジナルはなく僕の全ては模造である。 芸術は人の無意識を模して作られる。全てはニセモノだ。大体から人間だって神様のニセモノだ。神様も人間のニセモノだろう。 僕は、生まれた時から死にはじめている人間が、それでも自分は死なないんじゃないかと思っていられるから生きていける、わけの分からないこの矛盾をそのまま模した「ニセS高原から」を作る。つもり。 前田司郎
【前田司郎 プロフィール】 1977年生まれ。五反田団主宰。作家・演出家・役者。 無駄を省いたシンプルな舞台で、人は生まれながらに死に続けている事を考えながら、くだらない何にもならない無駄話をする演劇をずっとしている。 演出家として2004年京都芸術センター舞台芸術賞を受賞。 代表作には「家が遠い」「おやすまなさい」「びんぼう君」「いやむしろわすれて草」などがある。 ● 五反田団組キャスト
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