依存と分裂を日常的に繰り返す現代人の、脆さと優しさを再認識する作品。
　同時に最近流行の「演劇的なるモノの効用」に対して、表面的な対応への疑問と警鐘も隠れたテーマとなっています。ここ数年、作品つくりを通して「宗教依存」「自殺」「摂食障害」などを追及してきた流れを汲み、新たな問題の提示を試みる作品です。
　重いテーマを扱いながらも、持ち前の広義のミステリーテイストと、ユーモアある会話性でつづる書き下ろし新作です。

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ジャブジャブサーキット プロフィール

　1985年岐阜大学ＯＢを中心に旗揚げ。1991年から東京、1997年から大阪でそれぞれ定期公演を始め、以来三大都市巡業スタイルに。
　観客との想像力共有を計った戯曲と、関係性の構築を目指した演出論を武器に、演劇に残されたリアリティーを追求している。
　1993年池袋演劇祭優秀賞、1995年と1997年にシアターグリーン賞。2001年名古屋市民芸術祭賞。なお、代表のはせひろいちは、1999年と2004年、岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネートされている。