2005年度は「日韓友情年2005」を記念し、日本と韓国の両国において、さまざまな文化交流が行われました。これを一過性の機会とせず、今後も継続的な交流と発展が期待されています。
その一歩として、日本で最も親しまれている韓国の戯曲家・演出家、呉泰錫(オ・テソク)率いる劇団「木花」の全国公演を行います。
今回上演されるのは、劇団「木花」の代表作のひとつ、W.シェークスピア原作の『ロミオとジュリエット』。
舞台を韓国の李王朝期に移し、荘園領主の家同士の抗争を背景に、韓国の舞踊やマダンなどを巧みに取り入れながら、初々しい若者の恋と悲劇の終焉を描きます。更に、単なる古典名作の焼き直しではない衝撃的な結末に導かれ、現代の世界情勢を鋭く焙り出していきます。
■劇団「木花」 プロフィール
呉泰錫(オ・テソク)の戯曲を中心に創作戯曲の上演を行い、劇作家が自らの戯曲を自身で演出することの少ない韓国の演劇界において特異な存在である。
自由奔放な創造力で西洋演劇と韓国の伝統を融合し、韓国的かつ普遍的な感情表現をたたえ、力強い舞台を展開している。現時においても、実験的な舞台で常に韓国演劇界をリードし、国内外で高い評価を受けている。呉泰錫は‘韓国の唐十郎’と呼ばれ、両者の親交もあつく、また新宿梁山泊、青年団の韓国公演サポートなど、日本の劇団との交流も深い。
■公演によせて
五年前、ソウルで観た木花の『ロミオとジュリエット』の衝撃は、今も忘れない。こんなに格好良くって、せつないロミオとジュリエットは観たことがない。
呉泰錫氏の作品を観るたびに、「あぁ、演劇って、なんて自由なんだろう」と、舞台表現に対する気持ちを新たにできる。
本公演は、こまばアゴラ劇場支援会員特典 海外の劇団の公演などへのご招待として、
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申し込み方法は、通常の公演と同様に、オンライン、ファックス、お電話で承っております。
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