この作品はカフカの『変身』をモチーフに作られました。
　あまりにも有名なこの不条理小説は、朝起きると主人公が虫になっています。
　NEVER LOSEでは、主人公は虫にはなりません。
　ただ、朝起きると、高校生がおじさんになっています。
　演じるのは34歳の俳優、谷本進。
　演劇では、自分の実年齢とは違う役を演じることがあります。
　果たしてそれはなぜなのでしょう？
　疑うべきなのではないでしょうか？

　演劇の嘘を疑ってきたNEVER LOSEが上演する、
　最高の嘘だらけで、演劇への愛が溢れている作品です。

---

カンパニープロフィール

　1998年、主宰で主演俳優の谷本進、作／演出の片山雄一を中心に結成。
　旗揚げ当時からこまばアゴラ劇場、青山円形劇場などで活動してきたが、近年は岡山、名古屋などにその活動を広げ、劇場だけではなくライブハウス、クラブなどでも公演を行っており、交流は演劇界に留まらず、アパレル業界や音楽関係者にも強いフレンドシップがある。
　俳優の身体から立ち上る独特の緊張感、圧倒的な爆音、叙情的で無頼な世界を武器に、閉鎖的になりがちな演劇界の中、独り立ち続けている。