1998年に帰国し、常に想像の世界を身体を使って創造してきました。
ふりかえってみると全ての作品はバラバラのようで、実は出発点は同じなんじゃないかと感じます。
映画やテレビ、ゲームの世界が沢山の技術やお金を投じて、よりリアルな「想像の世界」を描こうとしているのに対し、シンプルな舞台の上で身体ひとつでそれらを超える世界をつくろうといつも考えています。
(ハリウッドのすばらしい技術を駆使した映画をみる度に、みる側の想像する余地がないので、逆にどんどんリアルから遠ざかっていくように感じるのは自分だけでしょうか?)
2007年までの、およそ10年間のクリエイションを書き留めたノートをもう一度開き、一つ一つ解体し、その原点である「ノート」をテーマに作品を再構築しました。
いいむろなおきのノートからあふれだすソウゾウの世界。
僕らはまさに「身体ひとつ」で空を飛んだり海に潜ったり、一瞬で別の場所に移動したりします。
もちろん、皆さんのソウゾウリョクを少しばかり拝借できればの話ですが…。
いいむろなおき