やりたいことは明確だ。とにかく「学芸会」をやる。
インターネットさんの影響だろうか。平成ジャパンはリアルとフィクションの線引きが、どんどん曖昧になってしまっている気がする。
リアルっぽいもの、フィクションっぽいものが多すぎて、何がなにやらわからない。判断する力だって、僕らは失くしてしまった。
のに、インターネットさんをはじめとする情報ツールだけは、発展ばかりしやがるし、もう!
フィクションが見たい。圧倒的なフィクションを。
と、考えたとき、愛しく思うのは、あぁ、あの素晴らしき「学芸会」の世界。
学芸会は、自分の体を使ってフィクションの世界へ旅立った、初めての貴重な体験だった。
学芸会に参加したあの日、僕は、この世にはリアルとフィクションの二つのワールドが存在するということが、はっきりとわかった。
学芸会をやる。
そして、失いつつあるリアルを取り戻す。そんな旅に出ようと思います。
インターネットは使わない。
叩くのはマウスでなく、カスタネットだ。たんたん、たたん。 |