2009年4月16日(木)〜5月6日(水・祝)
6人の演出家による連続上演
「キレなかった14才♥りたーんず」

『学芸会レーベル』
作・演出:中屋敷法仁(柿喰う客)


やりたいことは明確だ。とにかく「学芸会」をやる。
インターネットさんの影響だろうか。平成ジャパンはリアルとフィクションの線引きが、どんどん曖昧になってしまっている気がする。
リアルっぽいもの、フィクションっぽいものが多すぎて、何がなにやらわからない。判断する力だって、僕らは失くしてしまった。
のに、インターネットさんをはじめとする情報ツールだけは、発展ばかりしやがるし、もう!
フィクションが見たい。圧倒的なフィクションを。
と、考えたとき、愛しく思うのは、あぁ、あの素晴らしき「学芸会」の世界。
学芸会は、自分の体を使ってフィクションの世界へ旅立った、初めての貴重な体験だった。
学芸会に参加したあの日、僕は、この世にはリアルとフィクションの二つのワールドが存在するということが、はっきりとわかった。
学芸会をやる。
そして、失いつつあるリアルを取り戻す。そんな旅に出ようと思います。
インターネットは使わない。
叩くのはマウスでなく、カスタネットだ。たんたん、たたん。
柿喰う客『他人の不幸』 撮影/坂下琢磨

演出家
プロフィール

中屋敷法仁【なかやしき・のりひと】
演出家・劇作家。「柿喰う客」代表。
1984年4月4日、青森県の山村に農家の長男として生まれる。兄弟は姉二人(いわゆる末っ子長男)。家族親戚から尋常ならざる愛情をうけて育つ。物心つくまで「かわいい」「かわいい」と言われ続けたため、「自分はかわいい」ということを心から信じるようになる。小学生の頃、母親と一緒に、地元にやってきた東京の新劇系劇団の公演を見にいき、その異様な熱量に感動。演劇というジャンルに興味を持ち始める。中学校の時に参加した学芸会で、人生で初めて母親から「かわいくない」と言われ、ショックを受けながらもさらに演劇に没頭。中学生にして『三人姉妹』を読みふけり『ハムレット』の独白を諳んじる、イヤなやつになる。高校進学後、演劇部に入部し、本格的に作・演出活動を開始する。自らの演劇知識をひけらかした脚本『贋作マクベス』により、演劇部を全国大会まで進出させる。大学進学を機に上京。柿喰う客という劇団を作り、とにかく精力的な公演活動を行う。演劇ばかりの生活を送りながら、母親に再び「かわいい」と言われたいがため、今もがんばる。
ブログ:http://kakikuuhibi.seesaa.net/

出演 伊東沙保 今村圭佑(Mrs.fictions) 荻野友里(青年団) 川口聡 川田希 大道寺梨乃(快快) 武谷公雄 田中佑弥 永島敬三 三澤さき
公演日時
4/20月 19:30★ ポストパフォーマンストーク:中屋敷×柴×杉原
4/23木 19:30★ ポストパフォーマンストーク:中屋敷法仁
4/28火 14:00★ ポストパフォーマンストーク:中屋敷法仁
5/1金 19:30★ ポストパフォーマンストーク:中屋敷法仁
5/2土 12:00
5/5火・祝 20:00★ ポストパフォーマンストーク:中屋敷法仁
5/4月祝 12:00【追加公演】


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