2009年4月16日(木)〜5月6日(水・祝)
6人の演出家による連続上演
「キレなかった14才♥りたーんず」

『14歳の国』
作:宮沢章夫 
演出:杉原邦生(KUNIO/こまばアゴラ劇場<サミット>ディレクター)


宮沢章夫作『14歳の国』を上演しよう。
そう思う。
なぜだ。
『14歳の国』。
改めて読み直してみた。
ボク自身が14歳だった頃の《感触》が生々しく、未だ鮮明に思い起こされた。
12年も前のことだ。
同じ年齢の少年Aが起した一連の事件(1997年の酒鬼薔薇事件/神戸連続児童殺傷事件)に、大きな衝撃を受けたことは、もうものスゴくそうだったけれど、学校の教室という空間で友人たちと、先生と、事件について話していた時の《感触》、あれは何とも言えないものだった。
不安と恐怖に駆られる反面、どこかで「14歳である」という共同体意識が生まれ、なにか事件が起きたことへの〈達成感〉みたいなものに満たされていたんじゃないか。
そのことに先生は気付いていたんじゃないか。
気持ち悪かった。
いや、気持ち良かった。
気持ち良かったんだと思う。
その《感触》が思い起こされたから、やはりいまこの『14歳の国』を上演しようと強く思う。
KUNIO『椅子』 撮影/清水俊洋

演出家
プロフィール

杉原邦生【すぎはら・くにお】
KUNIO主宰・こまばアゴラ劇場〈サミット〉ディレクター/演出家・舞台美術家。1982年東京都出身。京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 博士課程 在籍。EXILEファンクラブ“EX FAMILY”会員。
小さい頃から大の祭り・イベント好き。高校時代はついに、学校行事にだけ取り組むようになる。合唱祭・文化祭・体育祭など全ての行事を制する。“行事王・くにお”の異名を持つ。担任から「行事がある時にしか学校に来ない」と言われる。そんなことはなかったはずだ。
「舞台芸術の学校に入れば毎日が行事みたいなものだ!」という確固たる理由で京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科に入学。完全に場違いな雰囲気に戸惑いながらも、2003年から演出を始める。
以後、特定の団体に縛られず、さまざまなユニット・プロジェクトでの演出活動を行っている。人を喰ったような生意気さとポップなバランス感覚を兼ね備えた演出が特長。代表作にKUNIO03『椅子』(作:E・イヨネスコ)、木ノ下歌舞伎『yotsuya-kaidan』(作:鶴屋南北)、teuto vol.4『ソーグー』(作:吉澤祐太/振付:芦谷康介)など。
ブログ:http://kunioblog.blog91.fc2.com/

出演 真田真 菅原直樹 山崎皓司(快快) 鈴木克昌 小畑克典(青年団)
公演日時
4/21火 19:30★ ポストパフォーマンストーク:杉原×中屋敷×神里
4/24金 14:00
4/26日 14:00◎
4/29水・祝 19:30
5/2土 16:00
5/4月・祝 20:00


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