3度目の演劇展です。
今年は、3本に絞って作品をお届けします。
『この生は受け入れがたし』。北東北を舞台にしたこの作品は、東日本大震災を受けて新たに書き換え、17年ぶりの再演となります。
そして一昨年、やはり19年ぶりに再演し好評を博した『走りながら眠れ』を再々演します。この作品は、関東大震災後に虐殺された大杉栄と伊藤野枝の、死の直前のひと夏の思い出を描いています。
さらに、昨年はじめて出版した小説「幕が上がる」の中でも取りあげた『銀河鉄道の夜』を上演します。東北の被災地をはじめ、この1年、全国各地で上演を続けてきた作品です。
東日本大震災から2年。私のなかでは、ここまで、それぞれの作品を通じて、あの震災と向き合ってきたつもりです。どうか、3年目の春を、劇場で迎えてください。
平田オリザ
平田オリザ
1962年東京生まれ。劇作家・演出家・こまばアゴラ劇場芸術監督・劇団「青年団」主宰。
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授。四国学院大学客員教授・学長特別補佐。
1995年『東京ノート』で第39回岸田國士戯曲賞、2002年『芸術立国論』(集英社新書)でAICT演劇評論家賞、
2003年『その河をこえて、五月』(2002年日韓国民交流記念事業)で第2回朝日舞台芸術賞グランプリ、2006年モンブラン国際文化賞を受賞。
2011年フランス国文化省よりレジオンドヌール勲章シュヴァリエ受勲。
平田の戯曲はフランスを中心に世界各国語に翻訳・出版されている。
2002年度以降中学校の国語教科書で、2011年以降は小学校の国語教科書にも平田のワークショップの方法論に基づいた教材が採用され、多くの子どもたちが教室で演劇を創作する体験を行っている。
2009年鳩山内閣にて内閣官房参与に就任し、所信表明演説の執筆などに関わる(2011年9月退任)。
出演者:山内健司 川隅奈保子 佐藤 誠 森内美由紀 緑川史絵
「考えたんですよ。寄生してんのは、どっちかなって。」
東北のとある大学の研究室。
東京から転勤してきた夫婦を出迎えたのは、寄生虫をこよなく愛する研究者たち。
寄生虫の小さな小さな視点から、東京と地方、大学と研究室、夫と妻 —
あなたの周りの「寄生と共生」の関係が浮かび上がります。
ちょっぴり可笑しくて不思議な喜劇、17年ぶりの再演。
....上演時間:約70分
公演日時:
4月/////
10日[水]19:30★ / 11日[木] 19:30 / 13日[土] 18:30 / 14日[日] 16:30 / 15日[月] 19:30
17日[水] 14:00 / 18日[木] 19:30 / 19日[金] 19:30 / 20日[土] 14:00 / 21日[日] 18:30
[全10ステージ]
出演者:能島瑞穂 古屋隆太
「ただいま」「おかえりなさい」
社会主義運動の中で虐殺された、
大正時代のアナキスト・大杉栄と妻の伊藤野枝。
恋愛スキャンダル、幾度にもわたる投獄 —
壮絶な人生を辿りながら、どこまでも己を貫いた彼らの
最期の2ヶ月を繊細に綴った、大人の会話劇。
何気ない日常の中から、2人の生き様を覗き見てください。
「平田オリザ・演劇展vol.1」で好評を博し、待望の再々演。
....上演時間:約80分
公演日時:
4月/////
12日[金] 19:30 / 13日[土] 16:00 / 14日[日] 14:00 / 17日[水] 19:30 / 20日[土] 18:30 / 21日[日] 16:00 [全6ステージ)
出演者:菊池佳南 富田真喜 小林亮子 たむらみずほ 渡辺香奈
「銀河ステーション、銀河ステーションー。」
星祭りの夜、1人寂しく夜空を見上げるジョバンニの耳に突如響く車掌の声。
親友カンパネルラとともに“本当の幸せ”を求めて
様々な星座を旅し、2人の行き着く先は —。
悲しみを乗り越えて成長する少年の姿は、
私たちにほんの少しの勇気と大切なメッセージを与えてくれます。
平田オリザ初の青春小説「幕があがる」*の作中劇としても話題の傑作。
*全国大会を目指す高校演劇 部の青春小説「幕が上がる」講談社より好評発売中。
....上演時間:約60分
対象年齢:小学校高学年から(未就学児童のご入場はご遠慮ください)。
公演日時:
4月 /////
13日[土] 14:00 / 14日[日] 19:00 / 19日[金] 17:00
20日[土] 16:30 / 21日[日] 14:00 (全5ステージ)
平田オリザがゲストをお迎えし、作品について語らいます。
【追加アフタートーク決定】
ヴォーカルグループ・ゴスペラーズのリーダーであり、音楽以外にも造詣が深い村上てつや氏をお招きし、平田オリザ、出演者とともに作品について語らいます。
公演期間中、劇場ロビーにて今回上演の3作品にまつわる資料をご紹介。
初演時の記録から着想の元となった書籍まで、戯曲の世界をたっぷりご堪能ください。
『この生は受け入れがたし』にご協力いただいた目黒寄生虫館のグッズを、ロビーにて特別販売。
劇中にも登場する、フタゴムシをモチーフにしたストラップもお目見えします。
スタッフ |
舞台美術:杉山 至
照明:西本 彩
音響:泉田雄太
映像:ワタナベカズキ 衣裳:有賀千鶴、正金 彩 フライヤーデザイン:京 (kyo.designworks) 制作:堤 佳奈 |
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公演日程 |
2012年4月10日(水)〜4月21日(日)
※受付開始は開演の30分前、開場は開演の15分前です。 |
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料金 |
【前売・予約・当日共】
●『この生は受け入れがたし』『走りながら眠れ』
*開演5分前までに受付をお済ませください。(開演5分前を過ぎますとご予約をキャンセルさせていただく場合がございます。) |
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チケット 発売日 |
2013年3月2日(土) |
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チケット 取り扱い |
青年団03-3469-9107 (12:00-20:00) |
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WEBサイト |
http://www.seinendan.org @seinendan_org http://twitter.com/seinendan_org |
企画制作:青年団/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
協力:(財)目黒寄生虫館