舞台と空間のワークショップ10夏

ワークショップ・プログラムA『技の夢』/ワークショップ・プログラムB『技の裏』

パフォーミング・アートのクリエイター達を呼んで、様々な角度からパフォーミング・アートの魅力に迫る真夏の2日間×2回。2010~2011年と2年連続でワークショップ内容を継続・変幻させていこうという『雪だるま式』ワークショップの第1弾として開催します。

ワークショップ・プログラムA『技の夢』 お申し込み状況:ー

美術、ダンス、演劇、建築、環境…それぞれの技は融合し、互いに作用し、それぞれがクリエーション全体を変質させるきっかけを含んでいます。このワークショップでは、テーマから参加者と共に考え、ジャンルを横断し、重ね塗りしながら、「技の絡み合いが"世界"をどう変容させるのか?」大きく大きく転がしていきたいと思います。

■日時

○8月7日(土)9:00~20:00
ワークショップ1『そこにある空間から』 ナビゲーター:S.A.I.&有形デザイン機構メンバー
場所や土地、風土の手触り、肌触りを味わう。空間や質感のスケッチからメンタル・スケッチ(心象風景)までを通して、知覚の全方位からセノグラフィー(舞台美術)の発想とはなにか?を発見&体験します。今回のキーワードは『そこにある空間』と『手触りの風景』です。様々なセノグラフィー的発想の種を五反田の街で採集します。
ワークショップ2『考えるチカラと感じるチカラ』 ナビゲーター:横田修(タテヨコ企画)
昔、好きでも何でもない女の子に言い訳めいたことをぐだぐだ言ってるうちに告白しなくてはいけない状況に陥りあまつさえフラれたことがあります。あれは一体なんだったんだろう、、、自分の想いをちゃんと伝えるのは難しいですね。言葉とかタイミングとか場所とか。いや、きっと上手な人は居るんでしょうけど。 再開発まっただ中の五反田というごちゃまぜな町に、練りに練ったシチュエーションを持ち込んでみんなで告白しませんか?結果に責任は負えませんが、演じるほうも見てるほうもドキドキする、そんな瞬間をみんなで作ってみたいのです。
○8月8日(日)9:00~20:00
ワークショップ3『一見、弱そうな味方。』 ナビゲーター:白神ももこ(モモンガ・コンプレックス)
『雰囲気』とは言葉にすると曖昧で適当な印象ですが、周りには雰囲気としか言えないようなものも沢山あります。

そんな、『雰囲気』という言葉にひとくくりにされた、なんとも言えない、
ある、ある?
あんな、こんな、そんな、雰囲気を肌触りや匂いや風や空気、感触、あらゆる手段を使って探っていきたいと思います。

なんか、良く分かんないけどそんな感じよねっ。な五反田とか世界?とか。いろいろ。
『技の夢』総合ワークショップ

ワークショップ・プログラムB『技の裏』 お申し込み状況:○

舞台美術研究工房・六尺堂とS.A.I.(セノグラフィックアート研究所)が主催する、舞台美術の研究ワークショップ第1弾!! "世界"を立ち上げる"技"、その背景にあるテクニック~プランニング等をワークショップを通して考え、体験しながら、「"技"が立ち上がる」裏側を探っていきます。

■日時

○8月28日(土)9:00~20:00
ワークショップ1『セノグラフィック(舞台美術)のアイデアを探しに』
ナビゲーター:チーム『彩』(長内香苗、濱崎賢二、青木拓也、松本謙一郎、杉山至)
内容:空間のスケッチワークショップ、素材・模型ワークショップから、セノグラフィー的発想を体験、発見していきます。
ワークショップ2『ウラのワザ~自己流の作法~』
ナビゲーター:チーム『祭』(坂本遼、松原優介、鎌田朋子、袴田長武)
内容:「原寸大」・「等身大」をキーワードに、モノヅクリの実践的技術・発想にふれていきます。
○8月29日(日)9:00~20:00 ※終了後、アフタートーク&懇親会あり
総合ワークショップ『舞台美術的コラボ』
内容:1日目のワークショップの結果を受け、受講生と共にその場で課題を探りながら行う、実験的ワークショップ。セノグラフィーの可能性を探っていきます。

■会場

舞台美術研究工房・六尺堂 http://www.rokushakudo.org 東京都品川区東五反田2-21-17

■料金

A『技の夢』 ・・・・・・・ 
一般¥3,000 学生¥2,500 劇場支援会員*チケット引換券2枚
B『技の裏』 ・・・・・・・ 
一般¥3,000 学生¥2,500 劇場支援会員*チケット引換券2枚
A『技の夢』+B『技の裏』 ・ 
一般¥5,000 学生¥4,000 劇場支援会員*チケット引換券3枚
※劇場法人会員・グループ会員特典対象

■定員:各回30名(経験不問)

■連絡事項:動きやすい服装でご参加ください。鉛筆・スケッチブックをご持参ください。

●ディレクター:
杉山至 
●プログラムアレンジ:
野村政之 
●ワークショップ事務局:
木元太郎、有賀千鶴
●主催:
S.A.I.、NPO風土・環境フォーラム、NPO有形デザイン機構、舞台美術研究工房・六尺堂、(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場

6/1(火)受付開始

【お問い合わせ・お申し込み】

こまばアゴラ劇場 03-3467-2743 summit_ws10s@komaba-agora.com 参加希望のプログラム、お名前、ご連絡先(電話番号・メールアドレス)を明記の上、メールか電話でお申し込みください。 *定員に達し次第、募集終了とさせていただきます。お申し込み状況・募集終了は当サイト上にてお知らせいたします。


杉山至Itaru Sugiyama

国際基督教大学在学中より劇団青年団に参加。舞台美術研究工房・六尺堂ディレクター。二級建築士、桜美林大学、女子美術大学非常勤講師。2001年度文化庁芸術家在外研修員としてナポリにて研修。舞台美術ワークショップを多数実施。2006年、地点『るつぼ』にてカイロ国際実験演劇祭ベスト・セノグラフィー賞受賞。

S.A.I.(セノグラフィックアート研究所)Scenographic Art Institute

セノグラフィーという舞台美術的発想からパフォーミング・アートを取り巻く社会、文化的環境の改善を目指し、舞台美術家や舞台監督を中心に結成。ワークショップ、情報発信、ジャンルの越境的コラボレーション等から芸術と環境を基軸とした豊かな芸術×生活の創造を目指す。「特定非営利活動法人」申請中。

横田修Osamu Yokota

1999年【タテヨコ企画】旗揚げ。劇場に拘らずギャラリーやホンモノの幼稚園を会場に演劇作品を発表。空間と存分に遊ぶ演出に定評がある。2007年秋にGaleri KATAK・KATAK(世田谷区経堂)にて一ヶ月三本立てロングラン公演を実施。同企画で第14回BeSeTo演劇祭に参加。舞台美術家として東京タンバリン、KAKUTAを手がけた時期もあるが現在は作・演出をメインに活動中。2008年より桜美林大学演劇専修助手、2009年より相模原青陵高校非常勤講師。

白神ももこ Momoko Shiraga

小学生の頃よりバレエを始めたものの妄想と現実の差に気づき、次第に美しいものへのコンプレックスを抱くようになる。その反動で、学生の頃は裏方志望であったものの、なぜかダンス公演をやったことがきっかけで以後、野外・体育館・屋上などで踊りを創って現在に至る。無意味・無駄を積極的に取り入れ、ユニークな空間をかもしだす。ダンサー・振付家。キラリンク☆カンパニー(埼玉県富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ、レジデント・カンパニー)モモンガ・コンプレックス主宰。

舞台美術研究工房・六尺堂Rokushakudou

2006年より、五反田の町工場の跡地を借りて活動開始。現在、主に小劇場の舞台美術、舞台監督、大道具製作等の活動拠点として15名前後のスタッフが在堂。スタッフワークはもちろんのこと、パフォーミング・アートのスタッフワークの新たな可能性を創出すべく、デザインワークショップや技術的なワークショップ、工房見学会、アウトリーチ活動としての小学生向けワークショップ等も多数開催。