2011年4月28日(木)〜5月17日(火)
大きな新作を年に1本、それに加えて他劇団への書き下ろしや、短編の作品を年に1本というのが、この10年ほどの私の創作のペースでした。登場人物の多い作品は私の得意分野で楽しいのですが、それだけを書いていると、どうも人の出入りに頼りすぎるようになってしまいます。そこで、2年に1度くらいは、台詞を書く力を衰えさせないためにも、人数の少ない作品を書いてきました。今回は、主にそういった作品を集めての上演になります。今後も、数年に1回は、こういった試みを続けられればと願っています。
平田オリザ
★追加公演が決定いたしました。
・5月16日(月)15:00『マッチ売りの少女たち』
・5月17日(火)19:00 リーディング公演『銀河鉄道の夜』
チケット申込は5月8日(日)10:00より、
青年団: tel.03-3469-9107
http://www.seinendan.org (オンライン販売あり)
で承ります。
★「山内健司とゆかいな仲間たち」トークゲスト決定!★
(※ここをクリック!)
出演者:
篠塚祥司(客演) 大崎由利子(客演) 兵藤公美 山本雅幸 荻野友里
立蔵葉子 二反田幸平 木引優子 鄭 亜美 島田桃依
「私、あなたの娘です。」
そう言って平穏な老夫婦の食卓に次々と現れる少女たち。しかし、夫婦の1人娘はとっくの昔に事故で死んでいた。戸籍課の職員や近所の主婦まで駆けつけ、話は大きくなるばかり。一体誰の言う事が真実なのか—。
別役実初期作品を大胆にコラージュした究極の不条理劇、14年ぶりの再演。
....上演時間:約110分
出演者: 能島瑞穂 古屋隆太
「ただいま」「おかえりなさい」
繰り返される、夫婦の何気ない日常。淡々と続いていく生活の中に垣間見える死の予感。
社会主義運動の中で虐殺された大正時代のアナキスト・大杉栄と妻・伊藤野枝。
恋愛スキャンダルや幾度にもわたる投獄で世間を騒がせた壮絶な人生を辿りながら、どこまでも己を貫いた2人の最期の2ヶ月を描く中編、19年ぶりの再演。
....上演時間:約60分
出演者:
アンドロイド「ジェミノイドF」 ブライアリー・ロング
アンドロイドの動き・声:井上三奈子
スタッフ
ロボット側ディレクター:力石武信(大阪大学石黒浩研究室)
小川浩平(ATR知能ロボティクス研究所)
共催:大阪大学石黒浩研究室、ATR知能ロボティクス研究所
「ぼくもう、いかなきゃなんない」
死を目前にした女性に、ただ詩を読み続けるアンドロイド。人間にとって、ロボットにとって、生とは?死とは?
大阪大学石黒浩研究室が昨年開発した、実在のモデルそっくりのロボット「ジェミノイドF」と人間俳優が共演。<科学×演劇>の融合の臨界点を示す「ロボット演劇プロジェクト」最新作をいよいよアゴラで上演。
....上演時間:約15分
出演者: 松田弘子 高橋 縁 島田曜蔵
出演者: 松田弘子 齋藤晴香 ブライアリー・ロング
「あれ、またチャーチルさん、遅刻?」
「ちゃーちる」「すたーりん」「るーずべると」… 戦後処理の一大決定のために集まったはずの3人。でも、この国が欲しいだの、人気者になりたいだの、自分の事ばかりで—。
平田オリザが柳家花緑氏に書き下ろした落語台本を、舞台版に改訂した人気作。第2次世界大戦終戦間際、米・英・ソ首脳によって行われた「ヤルタ会談」をユーモアたっぷりに皮肉った痛快短編作品。
世界なんて本当はくだらない。
....上演時間:約30分
出演者: 山内健司
出演者: 山内健司
「ニ度と悪さをしないように、おまえの舌を切ってやろう。」
子どもの頃、誰もが一度は聞いたことのある昔話。
平田オリザとロラン・グットマンの『別れの唄』コンビが山内健司のために創作し、一昨年、山内が単身フランス各地を巡演。更に、今年3月まで平成22年度文化庁文化交流使としてフランス全土、ベルギー、ルクセンブルクの子どもたちに上演した1人芝居の凱旋公演です。今回はフランス語版に加えて、新たな演出で日本語版を同時上演。
....上演時間:約20分
1960年代初頭、戦後の焼け跡の記憶を封印するかのようにして進む高度経済成長の黎明期に、戯曲『マッチ売りの少女』は生まれた。いま、震災によって生まれた新しい荒野を眼前にして、劇作家別役実が何を感じているのかを問いかける。
(予約・当日ともに) 500円
★対談後、15:00より『マッチ売りの少女たち』(原作:別役実 構成・演出:平田オリザ)の公演がございます。是非そちらも併せてご覧ください。
2011年4月24日(日)
青年団 TEL.03-3469-9107
http://www.seinendan.org(オンライン予約あり)
今年1月、平田オリザがフランスに滞在して制作した新作児童劇『銀河鉄道の夜』(フランス語版)。日本での上演に先駆け、青年団による日本語でのリーディング公演を行います。
出演者: 小林亮子 堀 夏子 中村真生 井上みなみ 小瀧万梨子 富田真喜
「銀河ステーション—。」
星祭りの夜、1人寂しく夜空を見上げるカンパネルラの耳に突如響く車掌の声。
見るとそこには親友ジョバンニの姿も。
宮沢賢治が描いた美しい夜空を完全再現。果たして2人の行き着く先は—。
平田オリザが3つの観点からこの10年の活動を振り返った、20分程度のインタビュー映像を上映します。
A(★A):劇作家・演出家として
『マッチ売りの少女たち』
» 4/28(木)19:00、5/3(火・祝)17:30、5/5(木・祝)15:00の終演後
B(★B):海外での展開
『ヤルタ会談』/『The Yalta Conference〜「ヤルタ会談」英語版〜』
» 4/29(金・祝)15:00、4/30(土)18:00、5/4(水・祝)18:00の終演後
C(★C):青年団主宰・こまばアゴラ劇場芸術監督として
『走りながら眠れ』
» 4/29(金・祝)17:30、5/1(日)19:30、5/4(水・祝)15:00の終演後
お客様からのご質問・ご感想を中心に、出演者が作品について語らいます。
【日時】
『走りながら眠れ』5/11(水)11:00の終演後
『舌切り雀』/『Le moineau à la langue coupée〜「舌切り雀」フランス語版〜』
» 5/1(日)13:00、 5/4(水・祝)13:00、5/8(日)13:00&17:30、5/14(土)13:00、5/15(日)17:30の終演後
山内健司とゆかいな仲間たちが、平成22年度文化交流使・フランス語圏での『舌切り雀』巡演を中心にざっくばらんに語り合います。
【日時】
『Le moineau à la langue coupée〜「舌切り雀」フランス語版〜』
» 5/11(水)20:30の終演後
「山内健司とゆかいな仲間たち」トークゲスト決定!
5月11日(水)の日本語版『舌切り雀』(19:30開演)、仏語版『Le moineau à la langue coupée』(20:30開演)の連続上演ののち、日本国内・海外での演劇アウトリーチ活動や国際共同制作について語り合う、「山内健司とゆかいな仲間たち」と題したトークセッションを行ないます。ぜひお越し下さい。
ゲスト:
柏木陽(演劇家 / 演劇百貨店)
吉野さつき(ワークショップコーディネーター)
平野暁人(翻訳家)
兵藤公美(俳優 / 青年団)
劇場ロビーにて、これまでの作品の舞台写真等を紹介。また、平田オリザの着想の元となった資料等を展示します。
5演目以上ご覧の方に、その場で素敵なプレゼントを差し上げます。
受付にてスタンプカードを配布。ロビーの特設ブースで、1演目ご観劇ごとにスタンプ1個を押印します。
全演目 共通スタッフ |
舞台美術:杉山 至
照明:岩城 保
音響:泉田雄太
衣裳:有賀千鶴 / 正金 彩 舞台監督:河村竜也 演出助手:大池容子 高橋直人 フライヤーデザイン:京(kyo.designworks) 制作:堤 佳奈 野村政之 服部悦子 石川景子 |
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公演日程 |
2011年4月28日(木)〜5月17日(火) ※各回入れ替え制です。※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前です。 ※終演後に下記アフターイベントあり ★=映像上映(1〜3) ☆=ティーチイン ◆=山内健司とゆかいな仲間たちのトーク = 託児サービスあり(要予約) |
料金 |
●『マッチ売りの少女たち』 ●こまばアゴラ劇場支援会員の方は、会員特典の500円券がご利用頂けます。
*全席自由・日時指定・整理番号付き。 |
チケット 発売日 |
2011年3月12日(土) |
チケット 取り扱い |
青年団03-3469-9107 |
WEBサイト |
http://www.seinendan.org 青年団twitter始めました。随時更新中!! @seinendan_org http://twitter.com/seinendan_org |
主催・企画制作:青年団 / (有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
協力:(有)レトル
平成23年度 優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業