こまばアゴラ劇場 夏のサミット2007 2007.8.3 fri.-9.2 sun. 前回のサミット(冬のサミット2006)のチラシには、作家なり集団なり作品なりの現在の軸足の位置よりも、それがどこまで遠くに伸ばせるかが重要ではないだろうかという主旨の事を書いたけれど、はたして表現者にはそれを意図的に伸ばす必要ってあるのだろうか?と今は考えているところだ。すべては潜在的な可能性としてしか、そもそも存在し得ないのではないだろうか。表現が遠くにまで届くという事態は、起こるときには起こるだろう。でも、それが起こるべくして起きているのかは分からない。私たち表現者は、蜘蛛がその巣に獲物がかかるのを待つだけであるように、その可能性に半ば期待しつつも、半ば無頓着であり、ただ、目の前の創作にかかずらう。で、すべてを観客に委ねている。 サミットディレクター 岡田利規
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