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こまばアゴラ劇場、劇場再開に向けて

更新日:2020.06.22

こまばアゴラ劇場、劇場再開に向けて

 4月からこの6月まで、こまばアゴラ劇場は、開業以来35年目にして、初めての長い休館を経験しました。
 この間、私達は、それぞれの上演団体と協議を繰り返し、一つ一つの上演について中止、延期などを決定してきました。また、この間の劇場費を無償(キャンセル料を取らない)とするほか、公演中止に伴う負担に応じて、若干の支援も個別に行ってきました。
 すでに緊急事態宣言は解除されましたが、稽古場の確保、稽古期間中の安全確保が難しいといった理由から、公演の延期を選んだ団体もありました。それぞれ苦渋の決断だったかと思います。

 そしていよいよ、7月23日(木・祝)、屋根裏ハイツさんの公演から劇場を再開することが決定いたしました。
 もちろん、新型コロナウイルス感染症の動向を見ながらの再開となります。
 現状では、客席を減らして予約を開始していただき、7月末の感染状況を見ながら、最終的な客席数などを決定していきたいと考えています。
また、感染症対策にも万全を期すよう、劇場としても準備を進めております。

7月末の劇場再開後も、先のような理由で上演中止、延期を決定した劇団もあります。当然、これからそのような決定をする劇団も出るかもしれません。また、今年前期に公演延期を決めた劇団が、急遽、今年度中に上演を決定する場合もあります。
 情報は逐次、劇場のWebサイトならびにSNSなどを通じてお伝えしていきます。

どうか、お客様には、各上演団体のそれぞれの決断をご理解いただき、温かい支援をいただければと存じます。
 こまばアゴラ劇場は、感染防止対策に努めたうえで、各上演団体の芸術性を最大限尊重して劇場運営を続けていく所存です。

 ともあれ、皆さまと劇場でお目にかかれる日が近づいてきたことは、何よりの喜びです。無事に、その日が迎えられますよう、劇場職員、関係者一同で準備を進めてまいります。

こまばアゴラ劇場 芸術総監督  平田オリザ
劇場スタッフ一同