劇場支援会員の概要

劇場支援会員の概要

ここに、劇場がある

こまばアゴラ劇場は、創業以来、日本における民間小劇場のあり方を模索してきました。
すぐれた作品をお客様にお届けするのは劇場の当然の使命です。しかしそれと並んで、演劇やダンスの新しい楽しみ方を伝えたり、それを教育や予防医療などに活かしたりすることも劇場の役割です。そしてもちろん、人類の財産となるような作品を生み出していくことも劇場の責務です。特に今世紀に入ってから私たちは、芸術監督の下に定められた年間ラインナップをお客様に楽しんでいただく「劇場文化」の構築を強い意識を持って目指してきました。

しかしコロナ禍の2年間、この「劇場文化」は大きく揺らぐこととなりました。2020年度は年間ラインナップの半数近くが上演中止あるいは延期となり、支援会員の皆様には資格の1年延長を補償することとなりました。2021年度も上演中止が相次ぎ、いまも不安定な状態が続いています。お客様にはたいへんなご不便をおかけしてきました。またこの間、作られるはずだった多くの新作が地に埋もれ、巣立つはずだった才能が羽をもがれた形となりました。

一方で、兵庫県豊岡市に開業した江原河畔劇場では、感染者が少なかったこともあり活動を比較的継続することができました。文化の地方分散の必要性を身をもって示せたことは、私たちの何よりの誇りとなりました。

2022年度、まだまだ先の見通せないコロナとの闘いの中で、こまばアゴラ劇場は、劇場の力をフルに発揮できるように反転攻勢をかけたいと思います。劇場が持つすべての機能を使って、舞台芸術の再興を図ります。それはおそらく元に戻すということではないでしょう。「チケットを買って劇場に演劇を観に来る近代のシステムは早晩崩れるだろう」と私たちは予言をしてきました。その予言の成就が少しだけ早まるのかもしれません。

それでも演劇は続き、それでも劇場は、そこにあるでしょう。体験を他者に伝えるという行為を人が捨てない限り、あるいはその伝える喜びを捨てない限り、演劇は形を変えても続いていくでしょう。その変化そのものを、私たちは大きな意味での芸術として捉え、お客様に伝えていきたいと考えています。ぜひ、この新しい変革に、ともに参加していただければと願います。
 

こまばアゴラ劇場 芸術総監督  平田オリザ

支援会員制度を通した「劇場・劇場文化」との出会い

この劇場支援会員制度は、皆様から年会費により劇場を支援していただくとともに、それに応じた形で、当劇場で上演される作品・ラインナップを安価に、また優先的にご覧いただくものです。
私たちは、この劇場支援会員制度を通して、舞台芸術の成熟だけでなく、日常生活における芸術と人とのゆるやかなつながりの場として、「劇場・劇場文化」との出会いを提案できればと考えています。

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2022年度の劇場支援会員特典で「こまばアゴラ劇場・アトリエ春風舎での公演」の他、支援会員制度連携劇場での公演がご覧いただけます。

http://www.komaba-agora.com/program/lineup2022

 

現在受け付けているのは、2022年度の劇場支援会員です。