アトリエ春風舎は、こまばアゴラ劇場がこれまで実践してきた“劇場文化の成熟”の理念を引き継ぎ、2026年度は特に人材育成に力を入れてまいります。
2025年度より導入した「アソシエイトアーティスト制度」を継続し、アトリエの運営に関わりながら創作を重ねる中で、社会とのつながりを意識しつつ、強度のある作品を生み出す自立した演劇人の育成を目指します。2025年度は、青年団および知古の劇作家・演出家・俳優・制作者に限定する形で試験的に運用いたしました。
2026年度はその発展段階として、2025年度実施した「アトリエ春風舎講座」受講生を対象に公募を行い、Theatre in Oppositionの野月敦さん、くによし組の國吉咲貴さんをアソシエイトアーティストにお迎えしました。学びを一過性の経験にとどめず、実際の上演へと発展させる取り組みを進めてまいります。
今後ともアトリエ春風舎をよろしくお願いいたします。
大池容子(おおいけ ようこ) アトリエ春風舎 芸術監督/劇作家・演出家/うさぎストライプ主宰
1986年、大阪府生まれ。2010年、うさぎストライプを結成。2019年、二人の父親と一人の娘による“ありふれた”家族の姿を描いた『バージン・ブルース』で平成30年度 希望の大地の戯曲賞「北海道戯曲賞」大賞を受賞。2025年、NHK土曜ドラマ『%(パーセント)』脚本で第43回「向田邦子賞」にノミネート。2024年、日本大学芸術学部演劇学科助教に就任。
webサイト:https://usagistripe.com
<2026年度の予定>
日生劇場ファミリーフェスティバル2026
音楽劇『アヤとピノッキオの冒険』
脚本:大池容子 演出:野上絹代 音楽:江草啓太 振付:北尾亘
2026年8月21日(金) – 23日(日) 日生劇場
2026年度 アトリエ春風舎 アソシエイトアーティスト
*名前をクリックするとプロフィール情報が表示されます。(50音順)
綾門優季 (あやと ゆうき)
©三浦雨林
1991年生まれ、富山県出身。劇作家。キュイ主宰。2011年、キュイを旗揚げ。
戯曲は「震災、テロ、無差別殺人など、突発的な天災・人災に翻弄される人々の様子を主なモチーフとすること」を特徴とする。
2013年、『止まらない子供たちが轢かれてゆく』で第1回せんだい短編戯曲賞大賞を受賞。
2015年、『不眠普及』で第3回せんだい短編戯曲賞大賞を受賞。
2019年、『蹂躙を蹂躙』で第10回せんがわ劇場演劇コンクールにて、劇作家賞を受賞。
2021年度より、日本大学芸術学部演劇学科非常勤講師。
webサイト:https://cui99iuc.com
石橋亜希子 (いしばし あきこ)
1981年生まれ。岡山県出身。桜美林大学総合文化学科演劇専攻卒業。2003年青年団入団。
主な出演作品は『もう風も吹かない』『砂と兵隊』『冒険王』『アンドロイド版三人姉妹』『さよならだけが人生か』『日本文学盛衰史』など。
近年の活動としては、やしゃご『アリはフリスクを食べない2024』への出演や、領家グリーンゲイブルズ(多機能型障害福祉サービス営業所)の利用者さんとの作品づくり及び発表、小学校での絵本読み聞かせなど。
井上 哲 (いのうえ さとる)
東京大学文学部卒業。大学在学中にこまばアゴラ劇場、青年団、Theatre Companyカクシンハンに所属し、劇場や劇団の制作、俳優として活動。大学卒業後は主にマミアナという創作集団で演劇作品の演出や出演をしながら、2025年より路上での即興ダンスを始め、YAU CENTER ぜにがめ Y-baseレジデント・プログラムへの採択を機にダンス作品の創作を開始。
Instagram:i.subtle
<2026年度の予定>
ダンス公演 タイトル未定
出演・振付:鵜飼彩郁、井上 哲
5月16日(土) – 17日(日) カフェムリウイ
12月頃 マミアナ第4回公演 タイトル未定 会場未定
岩井由紀子 (いわい ゆきこ)
©松井壮大
俳優。1991年生まれ。東京都生まれ神奈川県育ち。こまばアゴラ演劇学校“無隣館”2期生を経て、2017年劇団青年団入団。
主な出演作品に青年団『サンタクロース会議』『眠れない夜なんてない』ハチス企画『ハッピーな日々』など。
近年は俳優業の他に制作業も行っている。
小原 花 (おはら はな)
©よしのももこ
劇団さて、主宰。2014年、トビタテ!留学JAPAN第一期生としてパリ・ディドロ大学に留学し、多言語演劇『宣戦布告/Leurs Déclarations』(作・演出)をパリ国際大学都市日本館にて上演。2021年、青年団に入団。演出助手として多くの作品に関わる。2025年より白百合女子大学グローバル言語・文化教育センターに所属。助教として、「舞台芸術実践プログラム」コーディネーターを務める。
金澤 昭 (かなざわ あきら)
1986年東京都生まれ。
うさぎストライプ旗揚げ以降、全ての公演の制作を担当。青年団制作部に所属。
都立高校での「演劇」の特別専任講師や、東京都高校演劇連盟が主催する講習会など、教育現場での講師を多数実施。演出助手として携わった作品には、たじま児童劇団『転校生』『十五少年・少女漂流記』(主催:江原河畔劇場)、日生劇場へ行こう!『おはなしのひろば』(主催:日生劇場)、市民と創る朗読劇『セブンスター』(主催:キラリ☆ふじみ)など。そのほか、うさぎストライプ『バージン・ブルース』『空想科学II』『ハイライト』『あたらしい朝』などに出演。
X:@kanazaki
Instagram:akira.kanazawa
河井 朗 (かわい ほがら)
©manamitanaka
演出家。ルサンチカ主宰。既成戯曲の再解釈と、インタビューを基盤とした創作を往還しながら、個人の記憶と社会が共有する物語の関係を問い直す活動を行う。戯曲や語りを〈記録〉として捉え、俳優の現在の身体を通して再構築する手法を特徴とする。主な演出作に、『PIPE DREAM』、『GOOD WAR』、三好十郎『殺意(ストリップショウ)、太田省吾『更地』、清水邦夫『楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜』、サミュエル・ベケット『エンドゲーム』など。
webサイト:https://www.ressenchka.com
菊池佳南 (きくち かなみ)
1986年宮城県生まれ。2010年に青年団入団。
うさぎストライプと(有)レトルに所属。
桜美林大学総合文化学群演劇専修卒業。文学座の坂口芳貞氏、高瀬久男氏らに師事。
一人芝居『ずんだクエスト』(作・山田百次)、『ゴールデンバット』(作・大池容子)で全国踏破にチャレンジ中。
NHKドラマ『おかえりモネ』、岩井俊二監督『ラストレター』などに出演。
仙台を拠点に、全国で朗読や演劇の手法を用いたワークショップに取り組む。
webサイト:https://usagistripe.com
國吉咲貴 (くによし さき)
2025年度アトリエ春風舎講座参加。
2015年、くによし組をつくり、以降全作品の脚本、演出。
「異常で、日常で、シュール」をコンセプトに、チキン南蛮の地縛霊の話や、睾丸が青いことがコンプレックスのサバンナモンキーの話など、奇抜な設定の中での「日常」を描いた作品を上演している。
シアタートラム・ネクストジェネレーションvol.16選出、 佐藤佐吉賞最優秀作品賞、劇王2024優勝、 関西演劇祭優秀脚本賞・演出賞、若手演出家コンクール優秀賞、演劇集団円に書き下ろした「はだかナおうさま」が厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財認定など。
webサイト:https://kuniyoshigumi.jimdofree.com
<2026年度の予定>
マグカルシアター2026/高槻de演劇2026
くによし組『塔の上の』
作・演出 國吉咲貴
6月中旬 神奈川県立青少年センタースタジオHIKARI
7月11日(土)、12日(日) 高槻城公園芸術文化劇場 南館 サンユレックホール
くによし組『粉瘤の墓(仮)』
作・演出 國吉咲貴
10月21日(水) – 11月1日(日) アトリエ春風舎
小林 遼 (こばやし りょう)
1991年愛知県生まれ。精神科医/演出家。青年団(劇団)所属。”見えないものを感じる”ことをテーマとした創作をする。ボイスオーバーやARなどの非身体的なメディアを、土地に訪れた鑑賞者の身体が再演することで、見えない「存在感」を生み出す。鑑賞者のパフォーマティヴィティを通じて、他者や土地を想像することを探求している。
ワークショップファシリテーターとしても活動し、ヘルスプロモーション、教育、地域社会と演劇の交点を模索する。
webサイト:https://kikakukoba.wixsite.com/kikakukoba
Instagram:ryo_______kobayashi
佐藤 滋 (さとう しげる)
©相川博昭
新潟県出身。文学座付属演劇研究所、劇団KAKUTAを経て、2014年から青年団に所属(こまばアゴラ演劇学校“無隣館”第一期)。
2023年より自身の企画、滋企画を始める。第1回『K2』、第2回『オセロー』(ともにこまばアゴラ劇場)、第3回『ガラスの動物園』(すみだパークシアター倉)。
webサイト:https://shigeru-kikaku.com
田崎小春 (たさき こはる)
©コムラマイ
1991年生まれ、福岡県出身。2021年4月に劇団青年団に入団。主な出演に『日本文学盛衰史』『S高原から』『阿房列車』『銀河鉄道の夜』 など。
2020年にユニットmelomysを立ち上げ、melomysでは作・演出も務める。
生成変化の概念を下敷に存在や場を現象と捉え、あやふやなものをあやふやなまま、いなくなったものをいないままに、切り取られた輪郭の再構築を試みている。
中村 馨 (なかむら かおる)
©KOMURA
劇作家・演出家・アオガネの杜主宰。1993年富山県生まれ。無隣館4期生経て、2021年青年団に入団。2023年「岩松了劇作塾」にて戯曲指導を受ける。アトリエ春風舎にて、2024年アオガネの杜第1回公演『みにまむごっず』上演。2025年アオガネの杜第2回公演『座標と初恋』上演。
野月 敦 (のつき あつし)
©福田真夕
2025年度アトリエ春風舎講座修了。Theater Company JACROW所属。劇作家・翻訳家(英→日)・演出家。『THIS HOUSE』で翻訳デビュー。安易な意訳(同化)を避け、観客が異質な文化に自ら歩み寄るための「異化」としての翻訳・上演を志向する。全公演でのプレトーク実施など、異文化を異文化のまま受容するための場作りを重視。2026年に、日本での受容障壁が高い未上演作に挑むべく、個人ユニット「Theatre in Opposition」をアトリエ春風舎公演にて旗揚げ予定。
X:@notsukiatsushi
<2026年度の予定>
Theatre in Opposition『盗まれた幸せ』
作:イヴァン・フランコ 翻訳・ドラマトゥルク:村田真一
演出:野月敦
9月中旬 アトリエ春風舎
早坂 彩 (はやさか あや)
トレモロ『Port-見えない町の話をしよう-』2024 ©河西沙織
演出家/トレモロ主宰。劇団青年団。
早稲田大学大学院文学研究科演劇映像学専修修了。
利賀演劇人コンクール2015『イワーノフ』にて、優秀演出家賞・観客賞受賞。
近年の代表作として、SCOTサマー・シーズン2022×豊岡演劇祭2022『新ハムレット』、日韓演劇交流センター『寂しい人、苦しい人、悲しい人』、ロームシアター京都×京都芸術センターU35創造支援プログラム“KIPPU”トレモロ『コリオレーナス』など。
演劇の可能性を開く場作りを志向しており、高校生との作品作りにも多く取り組む。過去の上演作品として『夏の夜の夢』『ラーマーヤナ』などがある。
堀川 炎 (ほりかわ ほのお)
世田谷シルク主宰。演出・脚本・振付。3歳からクラシックバレエを習い始め、中学と高校で演劇部に入部。現在は花柳流日本舞踊を習う。山の手事情社研修生を経て同期4人と世田谷シルクを結成。その後こまばアゴラ演劇学校“無隣館”1期生を経て青年団演出部へ。2015年渡欧。パリやスウェーデンでオペラを学ぶ。その後はオペラの演出助手も行っている。自身の作品では身体表現が多い。
近年は演劇祭や芸術祭への参加も多く、16・19年瀬戸内国際芸術祭、23年奥能登国際芸術祭、23・24年SCOTサマー・シーズン、豊岡演劇祭などに参加。
webサイト:https://www.setagaya-silk.com
升味加耀 (ますみ かよ)
『きみはともだち』2025年©月館森
ノンバイナリー。
2016年、留学先のベルリンにて、果てとチークを旗揚げ。以降、全ユニット作品の劇作・演出を担当。
大きな世界とちっぽけな人々の絶望的に変わらない状況を、ありったけの憎しみと、ごくごく僅かな希望を込めて描きだす。
19年、『害悪』が令和元年度北海道戯曲賞最終候補作となる。
23年、『はやくぜんぶおわってしまえ』が第29回劇作家協会新人戯曲賞最終候補作となる。
24年、『くらいところからくるばけものはあかるくてみえない』が第68回岸田國士戯曲賞最終候補作となる。
公益財団法人セゾン文化財団フェロー。
webサイト:https://hatetocheek.com
三浦雨林 (みうら うりん)
©ulin miula
演出家、劇作家、写真家。
主に原案を用いた戯曲執筆、既存戯曲の上演を行う。距離のある言葉を現実に引き寄せ、テーマを浮き立たせる作風が特徴。
大学在学中の2016年、利賀演劇人コンクールにて観客賞を受賞。
2020年以降は、生身の俳優が出演しない空間演劇やインスタレーション作品など、舞台芸術の枠に捉われずに演劇的手法を用いた作品を多数制作。近年は⻄洋的な演劇のあり方/創り方から逃れ、自身のアイデンティティや⺠族的・文化的感覚を持って現代によりフィットした集団形成の考え方、また集団創作の方法を探る。
webサイト:https://ulinmiula.cargo.site
宮崎玲奈 (みやざき れな)
ムニ主宰/劇作家・演出家。1996年高知県生まれ。第11回せんがわ劇場演劇コンクールにて『真昼森を抜ける』で演出家賞。大学卒業制作の『須磨浦旅行譚』が令和元年度北海道戯曲賞最終候補。『ことばにない』で第1回日本みどりのゆび舞台芸術賞HOPE賞。宮﨑莉々香名義で俳句の創作、俳句同人誌「オルガン」メンバー。2024年オフィスマウンテン『トリオの踊り』に参加。最新作に『始まりの終わり』(2025)。
webサイト:https://muniinum.com
<2026年度の予定>
ムニ『巨体』
7月 アトリエ春風舎(予定)
吉田小夏 (よしだ こなつ)
©金子愛帆
劇作家、演出家、青☆組主宰。桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。
桐朋学園大学芸術科演劇専攻卒業/専攻科演劇専攻修了。
高校在学中に、平田オリザ作・演出『転校生』(初演)に出演し初舞台を踏む。
大学進学後、蜷川幸雄、如月小春、越光照文らに師事し俳優として活動。
2001年に演劇ユニットとして青☆組を始め、2011年に劇団化。
2002年~2009年『雨と猫といくつかの嘘』等、4つの作品で日本劇作家協会新人戯曲賞入賞。
2002年『さくらさくら』で日本演出者協会主催〈若手演出家コンクール〉優秀賞受賞。
2003年『初雪の味』で日本演出者協会主催〈若手演出家コンクール〉審査員特別賞受賞。
2017年『海の五線譜』で北海道戯曲賞優秀賞受賞。
webサイト:https://www.aogumi.org
<2026年度の予定>
青☆組『パール食堂のマリア』
作・演出 吉田小夏
7月 吉祥寺シアター
※2026年3月現在
