2014年10月25日[土] - 2014年10月27日[月]

烏丸ストロークロック

神ノ谷㐧二隧道

作・演出:柳沼昭徳

輸送トラックが行き交う、国道9号線沿いの町「大栄町」。昭和の高度成長期に土木利権によって興ったその町も、平成の長引く不況にあえいでいた。
ある日、大栄町に井上春香が帰ってくる。人々は喜んだ。なぜなら、彼女が亡き父・井上文明のふるった​かつての​政治体制を引き継ぐことで、工事半ばで中断した新神ノ谷トンネルの建設が再開するからだ。そしてトンネルの向こう、現在では愛好家の他に、誰も訪れることのない「神ノ谷」が再び開発され、忌まわしい過去ごと消え去ることを願った。
やがて、人々の願いは叶えられた。井上春香の手にするハサミによって祝福のテープは断ち切られ、オレンジ色に包まれた車の行列がゆっくりと真新しいトンネルを進んだ。そしてその陰で、役目を終えた「神ノ谷㐧二隧道」のプレートは降ろされ、作業員の唾と共に背高泡立草の茂みに遺棄された。

2013年。地方都市「大栄町」を舞台に、資本主義の顛末と翻弄される人間の本質を膨大なモノローグと共に立ち上がらせ、各地で称賛を浴びた『国道、業火、背高泡立草』のさらなる完成形を目指す、スピンオフ作品の上演。


烏丸ストロークロック

1999年京都で旗揚げした、小劇場演劇を手がける劇団。 現代人とその社会が抱えている葛藤をモチーフにした作品を京都をはじめ各地で発表している。 「演劇(舞台)でしか表現できない」「世代・趣味趣向を超えて心に訴えかける」作品作りを ポリシーに、多作を消費的に発表するのではなく、一つのコンセプト・題材を用いた小作品の 発表を数年に渡っておこない、その後一つの分厚く上質な作品へと昇華させる創作形態をとっ ている。2001年「CAMPUS CUP2011」大賞受賞、2003年「Kyoto演劇大賞」大賞受賞。繊細 で丁寧な作品作りが評価されている。

烏丸ストロークロック『国道、業火、背高泡立草』津公演2

 『国道、業火、背高泡立草』(2013)撮影:西岡真一

出演

阪本麻紀 桑折現 柏木俊彦​ ​今井美佐穂​ ​弘津なつめ

スタッフ

音楽:山崎昭典 中川裕貴(N.O.N、swimm)
舞台監督:山中秀一
照明デザイン:魚森理恵
照明操作:澤雅展
舞台美術:杉山至
宣伝美術:六川クリエイト、橋本純司
制作協力:有限会社quinada、秋津ねを(ねをぱぁく)

日時

2014年10月25日[土] - 2014年10月27日[月]

10月25日   19:00
10月26日 14:00 18:00
10月27日 14:00  

受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前

料金

一般・学生共 3,000円

*当日券は、前売券の500円増しとなります。

*日時指定・全席自由
*未就学児童はご入場頂けません。
チケット
発売日

2014年8月25日

チケット
取り扱い

烏丸ストロークロック

WEB http://karasuma69.org/

TEL 080-9745-7825

MAIL ticket@karasuma69.org

*メールの場合、お名前・ご希望日時・枚数・電話番号をご記入の上、お送りください。


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他会場
での公演

京都公演 10月9日~13日 アトリエ劇研
三重公演 10月31日~11月2日 津あけぼの座スクエア

 
企画制作:烏丸ストロークロック
主催:烏丸ストロークロック
提携:(有)アゴラ企画、こまばアゴラ劇場
製作協力:有限会社現場サイド
協力:第0楽章、K.I.T.
​京都芸術センター製作支援事業
助成:芸術文化振興基金
後援:特定非営利活動法人京都舞台芸術協会