2021年4月3日[土] - 4月11日[日]

グループ・野原

自由の国のイフィゲーニエ

作:フォルカー・ブラウン 翻訳:中島裕昭 演出:蜂巣もも(グループ・野原)

少しずつ陽射しが暖かく、柔らかくなり、穏やかな風が吹くようになりました。みなさま、お元気でいらっしゃいますでしょうか。
グループ・野原は昨年6月に公演実施を試み、止む無く、開催を延期した演目の上演を試みます。
傷を負って冷たく、動きにくくなった体を少しずつほぐしていくように、「本当の自由とは何なのか」そんな問いを作品に出来ればと思っています。
2021年度が始まる第一歩目、よければぜひご来場くださいませ。


『自由の国のイフィゲーニエ』

一、復讐のために母とその情夫を殺した姉弟両方の人格を備えた者の物語。その人物は使命を持って我が身を奮い立たせたかと思えば、手のひらを返して怖気づき、また甘い言葉をささやいて、男性の人格の破滅を誘う。

二、戦争と生け贄の儀式という人殺しの過去を二度も背負った女、イフィゲーニエ。彼女はそれが本当の使命だと思ってきた。来たるべき自由は彼女を解放する。そこで誓う次の使命は果たして本物の正義なのだろうか。

三、強制収容所(大量死)でもあり、スーパーマーケット(大量生産)でもある場所に、死んだ兄をショッピングカートに乗せたアンティゴネーがやってくる!

四、コンクリートで敷き固められた滑走路に、ある労働者が立っている。これは古代の風景だ。彼を妬ましく、挑発的に見つめる女は、彼がとっくの昔に手放したものである。それがいまでも私たちを苛み、次の希望を生み出すことを阻んでいる。これはいままさに始まろうとする世界飢餓の素材である。

グループ・野原
庭師ジル・クレマンが著書『動いている庭』で提唱する新しい環境観に感銘を受け、岩井由紀子(俳優)、串尾一輝(俳優)、蜂巣もも(演出家)、渡邊織音(美術家)で「グループ・野原」を立ち上げる。演劇/戯曲を庭と捉え、俳優の身体や言葉が強く生きる場としての舞台上の「政治」を思考する。

フォルカー・ブラウン
1939年生まれ。炭鉱労働などを経て大学進学、哲学を学ぶ。60年代から詩人として注目され、70年代より東ドイツを代表する劇作家となり、厳しく体制を批判し続けた。
本作は、ベルリンの壁崩壊〜東西ドイツ統一の間の、1987~91年にかけて執筆された。

 撮影:takaramahaya

出演

岩井由紀子、串尾一輝(以上、グループ・野原/青年団)、田中孝史、日和下駄(円盤に乗る派)

スタッフ

演出:蜂巣もも(グループ・野原)
美術:渡邊織音(グループ・野原)
サウンド・インスタレーション:佐々木すーじん
照明:松本永(eimatsumoto Co.Ltd.)
舞台監督:黒澤多生(青年団)
宣伝美術:増永紋美
制作:飯塚なな子

芸術総監督:平田オリザ
技術協力:鈴木健介(アゴラ企画)
制作協力:曽根千智(アゴラ企画)

日時

2021年4月3日[土] - 4月11日[日]

4月3日 18:00
4日 14:00
5日 19:00
6日 19:00
7日 14:00
8日 19:00
9日 19:00
10日 14:00
11日 14:00

受付開始・開場は開演の40分前

会場

こまばアゴラ劇場

京王井の頭線「駒場東大前」駅 東口徒歩3分
東京都目黒区駒場1-11-13 [google map]
tel:03-3467-2743

※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。
料金

一般 3,000円
当日 3,500円

*日時指定・全席自由・整理番号付
*未就学児童はご入場頂けません。
チケット
発売日

2021年3月12日(金) 12:00

チケット
取り扱い
PassMarket https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02ayia7wfki11.html
お問い合わせ group.nohara@gmail.com
WEB

https://groupnohara3.wixsite.com/website

 
企画制作:グループ・野原/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場

助成:
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独立行政法人日本芸術文化振興会