2015年7月25日[土] - 8月4日[火]

ミナモザ

彼らの敵

作・演出:瀬戸山美咲

1991年、僕はインダス川で誘拐された。44日間の監禁生活。砂と水しかない場所。あいつは昨日殺された。僕は気が狂いそうだった。だからなるべく小さなことを考えた。おばあちゃんのこと、大学の履歴登録のこと、松屋の牛丼のこと。そうしている限り、僕は僕のままでいられた。
44日後、僕は帰国した。僕はいつの間にか有名人だ。日本中からたくさんの手紙が届いた。太陽にかざせば「死ね」という字が浮かび上がって来るファンレターだ。パパラッチたちは今日もアパートの前にいる。
それからいつくかの季節が過ぎた。
「銃口」を向け続けられた僕は、ある日「銃」を手に入れた。
僕は引き金を引くことにした。


ミナモザ

2001年、瀬戸山美咲が旗揚げ。目の前で起きている事象を通して、今を生きる人の矛盾と葛藤を描く。振り込め詐欺集団の内情をジェンダー的な視点から描いた『エモーショナルレイパー』、震災後の自分自身を描いたドキュメンタリー作品『ホットパーティクル』、心の基準値をめぐる短編二人芝居『指』、動物愛護センターに辿り着いた犬たちを描いたリーディング劇『ファミリアー』、原発事故を描いたドイツの小説を舞台化した『みえない雲』など。『彼らの敵』が第58回岸田國士戯曲賞最終候補になる。

kareranoteki01

 『彼らの敵』(2013)撮影:服部貴康

出演

西尾友樹(劇団チョコレートケーキ) 大原研二(DULL-COLORED POP) 浅倉洋介
山森大輔(文学座) 菊池佳南(青年団)/中田顕史郎

スタッフ

舞台美術:原田愛 照明:上川真由美、瀬尾夕香 音響:泉田雄太、秋田雄治 衣装:高橋毅(N.E.W) 
ドラマターグ:中田顕史郎 演出助手:石塚貴恵 舞台監督:本郷剛史
宣伝美術:郡司龍彦 宣伝写真:服部貴康

日時

2015年7月25日[土] - 8月4日[火]

7月25日   19:00★  
26日 14:00★ 19:00★  
27日     19:30
28日 14:00★   19:30
29日     19:30
30日 14:00★   19:30
31日     19:30
8月1日 14:00 19:00  
8月2日 14:00 19:00  
8月3日     19:30
8月4日 14:00  18:00◎  

受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前

★=ポストパフォーマンストーク開催。ゲストはHPにて発表いたします。
◎=追加公演決定!
料金

一般 3,500円
学生 2,500円(劇団取り扱いのみ・入場時学生証提示)

*日時指定・全席自由
*未就学児童はご入場頂けません。
チケット
発売日

劇団先行発売 2015年6月13日(土)
一般発売   2015年6月25日(木)

チケット
取り扱い
ミナモザ http://minamoza.com/
チケットぴあ http://t.pia.jp/ Pコード 445-455
イープラス http://eplus.jp/
WEB

WEB http://minamoza.com/
Twitter @minamoza

 
提携:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
助成:芸術文化振興基金
企画・制作:ミナモザ