2015年12月5日[土] - 12月14日[月]

青☆組

海の五線譜

作・演出:吉田小夏



波の音は、わたしがまだ母のおなかの中にいた頃に聞いていた音に、よく似ているらしい。
それは、青い海水ではなく、赤い血液の流れる音なのだという。
北の国の母であれば北の海の波のような、南の国の母であれば南の海の波のような、そんな音を子守唄にして、命は育つのだろうか。
私は、母がその頃、この星のどの海のそばにいたのかを知らない。知らないけれど、わたしもそこに居たのだ。
浜辺で目を閉じる。大人になった私には、波の音は、ただいまと、おかえりを、繰り返しているように聞こえる。
ただいま、おかえり、ただいま、おかえり。
いつかその音が、途切れる時、私は何を聞くのだろう。


青☆組

吉田小夏(劇作家・演出家・俳優)の主宰する劇団。『時計屋の恋』(05年)、『雨と猫とのいくつかの嘘』(09年)、等の4つの作品で、日本劇作家協会新人戯曲賞入賞。近年の代表作に『パール食堂のマリア』(11年・MITAKA“Next”Selection 12th参加作品)、『星の結び目』(14年)等がある。ペーソス溢れる、音楽的で緻密な戯曲と、糸を紡ぐように丁寧な演出により、市井の人々の営みに、独特の角度から光をあてた繊細な対話劇が身上。その瑞々しい劇世界で、幅広い年代に支持されている。

マリオン舞台写真

 『マリオン』(2013)撮影:飯嶋康二

出演

荒井志郎 福寿奈央 藤川修二 大西玲子(以上、青☆組) 小瀧万梨子(青年団) 日髙啓介(FUKAIPRODUCE羽衣)

スタッフ

舞台監督:河内 崇、桑原 淳 舞台美術:濱崎賢二(青年団) 照明:伊藤泰行、中佐真梨香(空間企画) 音響:泉田雄太
演出助手:松本ゆい 宣伝美術:空 宣伝写真:chara*coco* 俳優宣伝写真・撮影:伊藤華織 制作:岩間麻衣子 
企画サポート:土屋杏文(青☆組)

日時

2015年12月5日[土] - 12月14日[月]

12月5日   19:30
6日 15:00  
7日   19:30◎★
8日 休演日
9日 15:00◎ 19:30◎★
10日   19:30★
11日   19:30 
12日 14:00  18:30 
13日 14:00 18:30 
14日 月  15:00  

受付開始は開演の40分前、開場は開演の20分前

◎=前半平日割引 ★=終演後に吉田小夏とゲストによるアフタートークを行います。詳細はWEBでご確認ください。
会場

アトリエ春風舎

東京メトロ有楽町線・副都心線/西武有楽町線「小竹向原」駅 下車4番出口より徒歩4分
東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1 [google map]
tel:03-3957-5099(公演期間のみ)

※公演期間以外のお問い合わせはこまばアゴラ劇場(03-3467-2743)まで。
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。
料金

【一般】 予約/前売:3,400円  当日:3,600円
◎=前半平日割引(12/7、9) 予約/前売のみ:3,200円
【学生・シニア】 予約/前売/当日:3,200円(要身分証明書)
【中高生】 予約/前売/当日:2,000円

*日時指定・全席自由・整理番号付
*シニアチケットは、65才以上の方を対象とした割引チケットです。
*学生・シニア、中高生のチケットは、当日学籍や年齢のわかるものをご提示ください。
*小学生未満のお子様のご入場はご遠慮ください。
チケット
発売日

2015年11月1日(日)

チケット
取り扱い
・WEB http://www.aogumi.org
・電話 090-6787‐9509(担当:イワマ)
WEB

WEB http://www.aogumi.org
Twitter @aogumix

他会場
での公演

【宮崎公演】11月28日(土)~29日(日) メディキット県民文化センター イベントホール

 
総合プロデューサー:平田オリザ
技術協力:大池容子(アゴラ企画)
制作協力:木元太郎(アゴラ企画)
企画制作:青☆組/ (有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場

助成:平成27年度 文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

文化庁ロゴ