2012年4月10日[水] - 4月21日[日]
平田オリザ・演劇展vol.3
『この生は受け入れがたし』『走りながら眠れ』
『銀河鉄道の夜』原作:宮沢賢治
作・演出:平田オリザ
3度目の演劇展です。
今年は、3本に絞って作品をお届けします。
『この生は受け入れがたし』。北東北を舞台にしたこの作品は、東日本大震災を受けて新たに書き換え、17年ぶりの再演となります。
そして一昨年、やはり19年ぶりに再演し好評を博した『走りながら眠れ』を再々演します。この作品は、関東大震災後に虐殺された大杉栄と伊藤野枝の、死の直前のひと夏の思い出を描いています。
さらに、昨年はじめて出版した小説「幕が上がる」の中でも取りあげた『銀河鉄道の夜』を上演します。東北の被災地をはじめ、この1年、全国各地で上演を続けてきた作品です。
東日本大震災から2年。私のなかでは、ここまで、それぞれの作品を通じて、あの震災と向き合ってきたつもりです。どうか、3年目の春を、劇場で迎えてください。
平田オリザ
平田オリザ |
この生は受け入れがたし
《 出演 》
山内健司 川隅奈保子 佐藤 誠 森内美由紀 緑川史絵
「考えたんですよ。寄生してんのは、どっちかなって。」
東北のとある大学の研究室。
東京から転勤してきた夫婦を出迎えたのは、寄生虫をこよなく愛する研究者たち。
寄生虫の小さな小さな視点から、東京と地方、大学と研究室、夫と妻 —
あなたの周りの「寄生と共生」の関係が浮かび上がります。
ちょっぴり可笑しくて不思議な喜劇、17年ぶりの再演。
….上演時間:約70分
《 公演日時 》
4月/////
10日[水] 19:30★ / 11日[木] 19:30 / 13日[土] 18:30 / 14日[日] 16:30 / 15日[月] 19:30
17日[水] 14:00 / 18日[木] 19:30 / 19日[金] 19:30 / 20日[土] 14:00 / 21日[日] 18:30 [全10ステージ]
走りながら眠れ
《 出演 》
能島瑞穂 古屋隆太
「ただいま」「おかえりなさい」
社会主義運動の中で虐殺された、
大正時代のアナキスト・大杉栄と妻の伊藤野枝。
恋愛スキャンダル、幾度にもわたる投獄 —
壮絶な人生を辿りながら、どこまでも己を貫いた彼らの
最期の2ヶ月を繊細に綴った、大人の会話劇。
何気ない日常の中から、2人の生き様を覗き見てください。
「平田オリザ・演劇展vol.1」で好評を博し、待望の再々演。
….上演時間:約80分
《 公演日時 》
4月/////
12日[金] 19:30 / 13日[土] 16:00 / 14日[日] 14:00 / 17日[水] 19:30 / 20日[土] 18:30 / 21日[日] 16:00 [全6ステージ]
銀河鉄道の夜
《 出演 》
菊池佳南 富田真喜 小林亮子 たむらみずほ 渡辺香奈
「銀河ステーション、銀河ステーションー。」
星祭りの夜、1人寂しく夜空を見上げるジョバンニの耳に突如響く車掌の声。
親友カンパネルラとともに“本当の幸せ”を求めて
様々な星座を旅し、2人の行き着く先は ー。
悲しみを乗り越えて成長する少年の姿は、
私たちにほんの少しの勇気と大切なメッセージを与えてくれます。
平田オリザ初の青春小説「幕があがる」*の作中劇としても話題の傑作。
*全国大会を目指す高校演劇 部の青春小説「幕が上がる」講談社より好評発売中。
….上演時間:約60分
対象年齢:小学校高学年から(未就学児童のご入場はご遠慮ください)。
《 公演日時 》
4月 /////
13日[土] 14:00 / 14日[日] 19:00 / 19日[金] 17:00
20日[土] 16:30 / 21日[日] 14:00 (全5ステージ)
平田オリザがゲストをお迎えし、作品について語らいます。
10日(水)19:30 『この生は受け入れがたし』終演後
ゲスト:小川和夫氏(目黒寄生虫館・館長)
【追加アフタートーク決定】
ヴォーカルグループ・ゴスペラーズのリーダーであり、音楽以外にも造詣が深い村上てつや氏をお招きし、平田オリザ、出演者とともに作品について語らいます。
12日(金)19:30 『走りながら眠れ』終演後
ゲスト:村上てつや氏(ゴスペラーズ)
登壇者:平田オリザ、古屋隆太、能島瑞穂
公演期間中、劇場ロビーにて今回上演の3作品にまつわる資料をご紹介。
初演時の記録から着想の元となった書籍まで、戯曲の世界をたっぷりご堪能ください。
『この生は受け入れがたし』にご協力いただいた目黒寄生虫館のグッズを、ロビーにて特別販売。
劇中にも登場する、フタゴムシをモチーフにしたストラップもお目見えします。