出演 | 上村 聡 松田弘子 長野 海 鄭 亜美 黒木絵美花 藤松祥子 大村わたる 小寺悠介 大場みなみ |
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スタッフ | 音楽:杉本佳一 |
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日時 |
2016年9月3日[土] - 9月25日[日]
受付開始は開演の40分前、開場は開演の20分前 ★の回、終演後に宮沢章夫とゲストによるアフタートークを開催いたします。【追加決定!】 [9月7日(水)19:30の回]にアフタートークの追加が決定いたしました。 ゲストに、批評家の佐々木敦氏をお招きいたします。 3日(土)19:00 柴 幸男(劇作家・演出家・ままごと主宰) 7日(水)19:30 佐々木敦(批評家・HEADZ主宰・ゲンロン批評再生塾主任講師) 10日(土)14:00 平田オリザ(劇作家・演出家・青年団主宰) 13日(火)19:30 松井 周(劇作家・演出家・俳優・サンプル主宰) |
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料金 | 前売・予約・当日ともに *学生の方は当日受付にて学生証をご提示ください。 *未就学児はご入場いただけません。 |
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チケット 発売日 |
2016年7月3日(日) |
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チケット 取り扱い |
e+(イープラス)http://eplus.jp(パソコン・携帯) [直接購入] ファミリーマート |
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お問い合わせ | 青年団 03-3469-9107(12:00 - 20:00) |
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WEB | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
企画制作:遊園地再生事業団/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 助成: 平成28年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業 |
2016年9月3日[土] - 9月25日[日]
遊園地再生事業団+こまばアゴラ劇場
子どもたちは未来のように笑う
作・演出:宮沢章夫
いま子どもを産むということの幸福を考えている。
というのも、ごく最近、友人の何人かに子どもができたのを立て続けに知ったからだ。この作品は深刻な話ではない。べつに少し先の未来について悲観などしていないし、いま誕生する子どもがもたらしてくれる瑞々しい力を信じている。たしかにいやな時代だ。少し先の未来はぼんやりとしてよく見えない。けれど、「誕生」が持つ力、エネルギーのようなものがあるのを感じる。だからこそ、あらためて、いま子どもを産むとはなにか考えようと思った。
それは新しいテーマではけっしてない。文学をはじめ、演劇でも映画でも、「妊娠」がこれまでどれだけ語られてきたか。しかも、つまらない方法であつかわれ、都合よく「妊娠」は劇性を高める役割を負わされてきた。
だとしたらなにがあるか。
演劇として、身体表現として、それをどう語ったらいいか。三月に「ワークインプログレス」として、製作過程を上演した。たくさんの方に観ていただき感謝したが、「子どもを産むこと」について、多くの人が強く意識していることをあらためて知った。ワークインプログレスの段階で、こんなに反響があるとは思ってもみなかった。さまざまな意見をもらった。もちろん否定もある。評価してくれる言葉もあったし、あるいはまったく個人的な、自身と子どもを産むこと/産んだことの関係を語ってくれた方もいた。
わたしは安易に、「ワークインプログレス」のラスト、障害を持って生まれてくる子どものことを、繰り返すが、安易な劇性としてあつかっていなかったか。それはたとえば、ジル・ドゥルーズが語った「死者を食いものにするな」という意味の言葉に反していないだろうか。安っぽいドラマに堕していないか。そのことに悩んでいるとき、舞台は観なかったが、人からラストシーンについて教えられたとメールをくれた古くからの知人がいた。彼女はまさに、ごく最近、障害を持った子どもを産んだという内容だった。話をしたいとメールにあった。
演劇を通じて、障害を持った子どもを産んだ彼女に語りたいと思った。「死者を食いもの」にするようなことはしたくない。いま、なにがわたしに語れるだろう。あらためて考えよう。作品を通じて考えよう。それが、彼女への正しいレスポンスになるかわからないにしても。(宮沢章夫)
宮沢章夫 |