2019年11月8日[金] - 11月24日[日]

青年団若手自主企画vol.79 ハチス企画

まさに世界の終わり

作:ジャン=リュック・ラガルス 演出:蜂巣もも 翻訳:齋藤公一

家族の政治、身体を問い直す。
長年家族のもとを離れていた長男ルイが自身の死を告げるために帰郷する。出迎える家族、ふいに始まる吐露の嵐、ルイはいつまで経っても死を告げることができない。
これは家族という世界の終末であり、革命/戦争を待望する場である。
永遠の安らぎを手に入れるための戦い。おびえる者も、無視して関与しない者も、全ては共犯者である。
ある者が声と息を震わせ弱者を演じれば、隣人に魅惑的な権力を持たせる。それがいつか、急ごしらえの権力者を心底苦しめるなら、この権力の頂点に立つ者が、本当に悪いのだろうか?
コラージュのように繋がったこの戯曲を「家族という他人は、友情を育むことが出来るのか」という問いに変換し、切り込みを当てたいと思う。
※フェスティバル/トーキョー19連携プログラム


ジャン=リュック・ラガルス
1957年生まれ。70年代後半よりブザンソンを拠点に劇作のほか俳優、演出家としても活動。死後とくに評価が高まり、現在、フランスで最も上演され、各国で翻訳されている劇作家である。
本作は2016年にグザヴィエ・ドラン監督による映画『たかが世界の終わり』としても上演された。

 

蜂巣もも
1989年生まれ。京都出身。青年団演出部所属。京都造形芸術大学舞台芸術学科卒業。
2013年からより多くの劇作家に出会うため上京し、こまばアゴラ演劇学校無隣館に所属。古典から現代の作家まで広く上演を行う。
青年団内で発足した「ハチス企画」では戯曲が要求する極限的な身体を引き出し、圧縮された「生の記憶」と観客が出会う場所を演出する。
また、庭師ジル・クレマンが著書『動いている庭』で提唱する新しい環境観に感銘を受け、岩井由紀子(俳優)、串尾一輝(俳優)、渡邊織音(美術家)らと「グループ・野原」を立ち上げる。こちらでは演劇/戯曲を庭と捉え、俳優の身体や言葉が強く生きる場としての舞台上の「政治」を思考し、演出を手がける。

 

 『ハッピーな日々』2019  撮影:渡邊織音(グループ・野原)

出演

根本江理(青年団) 海津 忠(青年団) 串尾一輝(青年団/グループ・野原) 西 風生子(青年団) 原田つむぎ(東京デスロック)

スタッフ

美術:渡邊織音(グループ・野原)
照明:吉本有輝子(真昼)
音響:カゲヤマ気象台
衣装:原田つむぎ(東京デスロック)
ドラマトゥルク:前原拓也
舞台監督:海津 忠(青年団)
宣伝美術:有佐祐樹
制作:飯塚なな子
総合プロデューサー:平田オリザ
技術協力:大池容子(アゴラ企画)
制作協力:木元太郎(アゴラ企画)
著作権代理:(株)フランス著作権事務所 ≪JUSTE LA FIN DU MONDE≫par Jean-Luc LAGARCE
ⒸEditions Les Solitaires Intempestifs

日時

2019年11月8日[金] - 11月24日[日]

11月8日 19:30★
9日 14:00★ 18:30★
10日 13:00◎
11日 19:30
12日 19:30☆
13日 14:00
14日 休演日
15日 19:30
16日 14:00 18:30☆
17日 13:00◎
18日 19:30
19日 19:30☆
20日 14:00
21日 休演日
22日 19:30
23日 14:00 18:30
24日 13:00

受付開始は開演の45分前、開場は開演の20分前。

★=前半割実施回
☆=終演後、アフタートークを行います。
【トークゲスト】
12日(火)19:30
三浦雨林さん(青年団、隣屋、鳥公園アソシエーションアーティスト)
16日(土)18:30
森山直人さん(演劇批評家、京都造形芸術大学舞台芸術学科教授)
19日(火)19:30
得地弘基さん(お布団)
会場

アトリエ春風舎

東京メトロ有楽町線・副都心線/西武有楽町線「小竹向原」駅 下車4番出口より徒歩4分
東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1 [google map]
tel:03-3957-5099(公演期間のみ)

※公演期間以外のお問い合わせはこまばアゴラ劇場(03-3467-2743)まで。
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。
料金

前売・予約 3,300円 当日 3,500円
★前半割 ※8日(金)、9日(土)の回
前売・予約 2,800円 当日 3,000円

*日時指定・全席自由・整理番号付
*未就学児童はご入場頂けません。
チケット
発売日

2019年10月7日(月)

チケット
取り扱い

青年団 03-3469-9107 (12:00 - 20:00)

オンラインチケット予約はこちらから
※当日精算
F/Tチケットセンター 03-5961-5209(12:00~17:30)
https://www.festival-tokyo.jp/19/ticket.html
※事前精算
お問い合わせ 青年団   03-3469-9107 (12:00~20:00)
ハチス企画 hachisu.kikaku@gmail.com
WEB

Web   https://www.hachisu-kikaku.com
Twitter @hachisu_kikaku
Instagram @nohara_hachisu

関連
イベント

◎=終演後、ワークショップを実施いたします
10日(日)13:00 舞台美術WS「ブリコラージュワールドワイドワークワールドカップ」
渡邊織音(グループ・野原/本作品美術家)
17日(日)13:00 演出家×俳優WS「断片的なイメージから抽象と具象を行き来する」
蜂巣もも
各回参加料500円、定員10名
参加希望の方はhachisu.kikaku@gmail.comまで、お名前、人数、ご連絡先をご連絡ください。

 
企画制作:ハチス企画/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場

助成:文化庁文化芸術振興費補助金 (劇場・音楽等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会

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