
昨年、2010年は、柴幸男の岸田國士戯曲賞受賞で始まり、深田晃司の東京国際映画祭「ある視点」部門作品賞受賞で終わるという、アゴラ劇場と青年団にとって、大きな収穫を得た年でした。
私たちは、"劇場が才能を育てる"という信念のもと、若手演劇人の多彩な演劇活動を支えてきました。
今後も、こまばアゴラ劇場は、多くの劇作家、演出家、俳優の豊かなゆりかごとなるように、より一層支援の体制を整えていきたいと考えています。
さて、2011年度のラインナップは、「平田オリザ・演劇展vol.1」、『ソウル市民』五部作一挙上演、新しい演劇祭〈汎─PAN─〉のスタートなど、大型企画が目白押しとなっています。また、アゴラ劇場から各所に巣立っていった才能が、再びアゴラ劇場に戻って新しい意欲的な試みを展開します。ご期待ください。
なお、今回、大幅な料金改定を行いました。観劇1回あたりの料金は値上げとなっておりますが、青年団の上演演目が多数あることなど、プログラムの内容を見ていただければ、実質的な「値下げ」であることをご理解いただけるかと思います。
どうか、足繁く劇場に足を運んでいただき、新しい才能に出会っていただければと思います。
芸術監督 平田オリザ

この劇場支援会員制度は、皆様から年会費により劇場を支援していただくとともに、それに応じた形で、当劇場で上演される作品を安価に、また優先的にご覧いただくものです。
この制度により、劇場支援会員の皆様に頻繁に劇場にお越しいただき、作品を鑑賞していただくことで、劇場を使用するカンパニー、アーティストは、劇場を通して新しい観客との出会いの場を得ることができます。
観客にとっては、芸術作品を「観ること」は、作品から感動や楽しさを享受する機会、また、物事を考えたり見直したりするきっかけとなり、その人自身を育みます。一方で、演劇に限らずあらゆる芸術作品は、鑑賞されることではじめて作品として成立します。そしてたくさんの人が「観ること」によって、作品は成長していきます。
私たちは、この劇場支援会員制度を通して、舞台芸術の成熟だけでなく、日常生活における芸術と人とのゆるやかなつながり、そのスタイルを創出したいと考えています。
