劇場からのごあいさつ

劇場からのごあいさつ

劇場を通じて若手劇団を支援する

こまばアゴラ劇場は、平田オリザが『芸術立国論』(集英社新書)で展開する「劇場を通じての若手劇団を支援する」システムを採用しております。
通常の貸し小屋業務(賃貸料を取って劇団に劇場を貸す日本の従来の劇場システム)をすべて停止し、劇場で行われる全公演を「こまばアゴラ劇場プロデュース」としたこの新システムは、初年度(2003年度)から日本における小劇場の在り方を革新する制度として話題を呼んで参りました。
2013年度には助成金の減額により制度全体の維持が難しくなり、一般貸出の再開となりましたが、「こまばアゴラ劇場提携プログラム」による若手劇団への幅広いサポートを継続しております。
行政が、ある程度完成されたカンパニーを中心に公的な助成を行うのに対し、こまばアゴラ劇場では、各劇団と連携して作品を制作することにより、若手演劇人やカンパニーを支援しています。

こまばアゴラ劇場の具体的な支援方法

  • 官民問わず、多くの団体から公演資金を調達する。
  • 劇場支援会員を募り、安定した資金源とし、また優良な顧客を共有する。
  • 地域のカンパニーによる公演や多地域公演は劇場との提携により、劇場費の減免などを実施。
  • プロデュース公演、青年団との合同公演など様々な公演形態を用意し、制作面の支援を行う。
  • 俳優の年齢層が限られる若手小劇団の欠点を克服するため、青年団の俳優が各劇団に客演する。
  • スタッフ面の弱い劇団には、青年団、こまばアゴラ劇場のスタッフが協力する。

私たちは、ヨーロッパの劇場システムに学びながらも、若い才能が群雄割拠する日本の小劇場の現状のバイタリティを生かし、我が国にあった新しい劇場システムの完成を目指してきました。
年間のプログラムは、芸術監督の平田オリザを中心に、若い制作者がプログラム・オフィサーとして選定にあたっています。
また、休止となったフェスティバルの基本理念を引き継いだ「地域劇団や多地域公演への支援」や、様々な国際交流プロジェクトも継続的に行います。
さて、ここで、皆様にお願いです。
劇場支援会員として、こまばアゴラ劇場とともに、若手劇団をサポートして頂けませんか。 あなたが一本の芝居を観てくださること、その継続こそが、同時代の演劇を育てる支援です。
支援会員の皆様に「観る喜び」を充分に味わっていただけるよう、 年間プログラムは、充実のラインナップを取り揃えております。ぜひ、一つでも多くの劇団と、こまばアゴラ劇場で出会ってください。
観ることが、育てること。 支援会員の力で、現代演劇を活性化させていきましょう。